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MAGMA理論総論第一編 ー人間の思考の旅ー その3

MAGMAメソッド第一編 ー人間の思考の旅ー その2」からの続き。


粒子の全データ

粒子の中身とその質量が解明できた所で、私はこの粒子に人間の何が込められているのかを考えてみました。たった一つの粒子でも、人間の最小ロジック要素を表すことができる訳ですから、粒子自体にその全てが含まれているのは当然です。

それをまた多面的に考えてみたところ、粒子は人間の過去、現在、未来を表すことができるので、人間のあらゆる概念が質量によって引き起こされているに違いないと考えたところ、正しいということがわかりました。

人間の最小ロジックは、過去と未来を見て様々な反応を起こします。それを分解すれば、必ず人間の行為にも最小単位の動機があるはずです。そしてその動機とは、全てが本能的で原始的であるはずです。生まれたばかりの子供も、若者も老人も、全く同じ動機の組み合わせで動いているはずです。

私はこの分解作業に何時間も費やしました。しかし、その最小動機はほんの一握りの最小ロジックで表せることに気づいたのです。

何故なら、動機は自分を動かす最小の原動力です。ということは、そのロジックもそれぞれ最小のものでなければならないはずです。また、動機は、自分が現在にいて、過去と未来へそれぞれ一歩だけ踏み出したときの最小単位で見つめて、その上でどうやって前に進むことを選ぶかのきっかけになっているはずです。

以上を考慮すると、動機を組み立てる部品は、「過去を見る」、「現在を見る」、「未来を見る」の三つの組み合わせと、何を「求める」か、何を「避ける」かの組み合わせだけで成り立つはずです。ただし、人間は同時に三つのことを考えられないのがルールでしたから、組み合わせは以下の六通りとなります

  1. 過去だけを見る動機
    1. 執着を求めるため。
    2. 過去だけを見たときに、原子性のある動機は「重要性の変化」だけでした。
  2. 過去と現在を見る動機
    1. 経験を求めるため。
    2. 過去と現在を見たときに、原子性のある動機は「知識の蓄え」だけでした。
  3. 現在だけを見る動機
    1. 自覚を求めるため。
    2. 現在だけを見たときに、原子性のある動機は「自分を見ること」だけでした。
  4. 現在と未来を見る動機
    1. 構想を求めるため。
    2. 現在と未来を見たときに、原子性のある動機は「道を見つけること」だけでした。
  5. 未来だけを見る動機
    1. 計画を求めるため。
    2. 未来だけを見たときに、原子性のある動機は「行く先を定めること」だけでした。
  6. 過去と未来を見る動機
    1. 混乱するのであり得ない。解なし。
    2. 過去と未来だけを同時に見ようとしても、現在のことが気になりました。

私自身、この動機全てを一から洗い出すのには相当な時間が掛かりましたが、各項目が導き出せた理由を一行で説明してみました。

もしこの六つが間違っている、もしくはこのほかにも存在する、と疑われる場合は、どのようなことでも良いですから「〜をしたのは」どのため?と頭で考えますと、その後に必ず上の動機の組み合わせが出てきます。また、上記の何れが欠けても行動の動機が説明できなくなります。もしくは上記以外が思いついたとしても、全てこの六つに収束します。よって、この六つは正しい最小の動機要素であるということが証明できます。

六つと言いましたが、実際六つ目は存在不可能な動機です。何故なら、人間は現在の自覚なしに過去と未来を同時に見ることができないからです。現在は常に自覚できますが、現在が自覚できない(現在を自覚していない)ということは、あなたは生きていないということになります。すなわち現在の自覚が前提であれば、生きている限りそれを無視して過去と未来の二つを意識するということは不可能です。あなたが生きている限りは、今生きていることを無視したとして、等という仮定は不可能なのです。

もしその二つを同時に無理矢理見ようとしても、現在の存在なしには何の動機にもつながりません。その二つだけを同時に見ようとすると、現在どう生きるかから目を背けることになり、誰もが混乱に陥ります。

人間の動機に話を戻しましょう。人間は動機に基づいて行動しますが、動機に関してもロジックに基づいて動き方を決めます。人間の全ての行動はロジックに基づきますが、動機はその前のスタート準備ロジックです。そして、それら二つのロジックを動かす際に通る道によって、得るものが変わるはずです。ここでいう得るものとは、行動の結果得るものという意味ではなく、その行動の結果に至るまでに、数々のロジック要素を通過した際に獲得するものという意味です。

しかし、それを理解するには、行動の結果として出てきた反応を理解する必要があります。私が宇宙の旅を想像したように、未来と過去、すなわち因果を行き来してロジックを紐解くためです。

結論から言いますと、人間が行動の末に得る結果を最小まで分解すると、その数はニ種類の系列で合計六個しかありませんでした。それは、人間の行動結果の「損得感情」と、結果に対する反応である「喜怒哀楽感情」です。

 行動の結果生じる最小系列

「損得感情」は、本能で物理的なお金を考えている訳ではありませんが、本能の視点で見るとそれが何であるかがすぐわかります。本能にとってのお金の入金は、“嬉しい・楽しい”を含む「快楽」であり、出金は“悲しい・辛い”を含む「ストレス」です。これが行動した結果として、増えたり減ったりする点数だということです。

 損得感情

そして、それとは全く別系列で、行動の結果として出る反応が、快楽とストレスを外に放出してバランスを取るための「喜怒哀楽感情」です。その感情は文字通り「喜怒哀楽」の四つあります。

 喜怒哀楽感情

なぜ行動の点数と、一見それが原因であると思える感情が直接には関係がないのか、理由は少し考えれば明確です。人間は、快楽とストレスの点数の度合いによって自分の心に喜びと痛みを感じる仕組みになっていますが、喜怒哀楽はそれと直接比例するとは限りません。ストレスが多すぎるのに嬉しかった。あまりにも楽しいことなのに悲しかった。そういう自分の損得感情と喜怒哀楽感情とは相反することがあります。

しかし、それをわかった上で感情を動機の結果として分解してみると、粒子の質量が損得と感情の因子であることがわかりました。その仕組みを逆算して説明します。

まずは動機と感情を比較します。動機は五つしかないのに対して、感情は四つです。しかし実は感情の原因には三つの動機しかないことをまず見てみましょう。

喜怒哀楽とは?

  1. 喜びは、過去からの「執着」が叶ったものです。
  2. 怒りは、現在までの行動の結果として、摩擦が引き起こした「ストレス」そのものです。
  3. 哀しみは、過去からの「執着」がうまく行かなかったものです。
  4. 楽しみは、現在までの行動の結果として得た「快楽」そのものです。

ここで、「喜び」と「哀しみ」の共通項として「執着」の粒子が見つかりました。この共通項は「損得」ではなく「希望」を表します。

「哀しみ」にもストレスが、「楽しみ」にも執着があるのではないか?という疑問も湧くことでしょう。しかし、摩擦によって引き起こされたストレスである「怒り」自体には、「哀しみ」に含まれる「辛い」という感覚は含まれません。それは何故でしょうか?

お互いの原因の動機が異なるとしても、実は「楽しみ」と「哀しみ」は相反するものです。そして「喜び」と「怒り」も相反するものです。例えば、「嬉しくなくなれば怒り」、「楽しみがなくなれば哀しみ」ますし、その逆も然りです。過去で得たものに対する反応がなくなったところを、未来への執着によって相殺するためです。

物事への執着を諦めて妥協するのは辛い哀しみですが、そこには怒りは起こりません。諦め妥協することによって摩擦を回避しているからです。楽しみ自体には、喜びに含まれる「執着」が含まれません。妥協をしなくて済むのは嬉しいのですが、そこには楽しさはありません。

したがって、喜怒哀楽は三つの最小動機ロジックだけで成り立っていることになります。それは、「執着」、「ストレス」、「快楽」の三つです。

以上がわかった上で、動機との比較に戻りましょう。最小の動機は五つでした。

  1. 執着するため
  2. 経験するため
  3. 自覚するため
  4. 構想するため
  5. 計画するため

動機には必ず求めるものか避けるものが伴います。すなわち、そこに最小単位のロジックが存在します。動機の最小単位のロジックを使って、先ほど感情から導き出した三つの要素を五つの動機に当てはめれば、足りない要素がわかるはずです。

  1. 執着する=「執着」を求める
    • 過去は、求めるべきものを(消化して)減らすためだけにあります。
  2. 経験する=「ストレス」を避ける
    • 過去からの道は、避けるべきものを学ぶためだけにあります。
  3. 自覚する=不明
  4. 構想する=不明
  5. 計画する=「快楽」を求める
    • 未来は、求めるべきものを見つけるためだけにあります。

それぞれの動機にあるはずの要素が二つ欠けています。要するに、感情に関係なく、自分の「自覚」と「構想」に関するロジックが答えとなるはずです。

実はこの五つを、違う観点から見れば答えが一瞬で出ます。それが、「点」と「線」の概念です。「過去」、「現在」、「未来」だけを見ていれば点を、それ以外は組み合わせとして線を見ていることになります。ということは、上記の1,3,5が点で、2,4が線となります。

未来 ⑤ーー未来への道ーー③ーー過去からの道ーー① 過去
④   現 在   ②

点と線と点と線と点。すなわち時間軸です。

次に、自分が小さな粒子になった立場で動機のロジックの質量を計測します。粒子にとっての目的は「0から1歩前に進むこと」です。もし自分が生まれたての赤ちゃんだったら、と、なりきれば答えが簡単に出ます。そして、全て現在の視点で評価せねばなりません。

動機は既に原子性がありますから、全てを動機のロジックとして「求める」とすれば、1,2,3,4,5を比較したときに、その分類番号のまま表側の重要性が原子性をもって並ぶ(この順番で重要性が高くなっていく)ので、点数は自ずと出ます。裏側の点数は表と逆の順番になります。

  1. 執着の質量=1+5=6
    • 執着は、過去の最大から現在の最小へと減ります。
  2. 経験の質量=2+4=6
    • 経験の大切さは、過去から現在にかけて濃くなります。
  3. 自覚の質量=3+3=6
    • 現在の自分は、過去か未来なしには評価できません。
  4. 構想の質量=4+2=6
    • 構想は、実現に近づくにつれ必要でなくなります。
  5. 計画の質量=5+1=6
    • 計画に書かれたゴールは、未来で必要とされるものです。

念のため、ここでの質量が全て正しいことを簡潔に確認しておきましょう。この要素はどれを見ても、「現在」から線か点として自分に引き寄せるように作られています。

  1. 「過去の執着した点」を「自覚する」
  2. 「過去の経験から現在への線」を「自覚する」
  3. 「現在の行動の点」を「自覚する」
  4. 「現在から未来の構想への線」を「自覚する」
  5. 「未来の点である計画の点」を「自覚する」

⑤未来ーー引力ーー>③現在<ーー引力ーー①過去
④通り道ーー>質量6 <ーー通り道②

最小要素の動機では、過去に重要であったことは消化して、現在の行動に取り込み重要性が消え、次の動きに備えます。

未来に重要であることは想定して、それを取り込むべき将来の時点で重要性が最大になることが希望です。現在に引き寄せてみると、全て自分が行動する寸前に、過去と未来を消化して、質量を6にして動きをリセットして、次に備えているという様子がわかります。

すなわち、これら全ての質量が「6」ですから、一番重要なボヤッとした中途半端な星の成分であることが証明されました。ここでも、質量「6」が一番重要な粒子であることがわかります。

では、不明であった二つの要素は、他の要素と同じ感覚で見れば答えは簡単に出ます。

これは、粒子単位では因果を逆に書いても同じですから、

その答えは明確です。

さらに、この二つが間違っていない証明ができます。もし、「自信」と「方向性」という概念が消えてしまった場合、それ以外のあらゆることを当てはめたとしても、「自覚」と「構想」が実現できません。ただし類義語は除きます。

「自信がない」ことを「自覚」している人もいるではないか?という方もいらっしゃいますが、その場合、「自信がない」ことを「自覚」していることに「自信」をもっていますから、結果として自信があることになります。

さて、これで動機のロジックについて粒子のデータが全て揃いました。

  1. 「執着」
  2. 「ストレス」
  3. 「自信」
  4. 「方向性」
  5. 「快楽」

しかし、おかしいものが一つだけあります。もう一度過去と未来、闇と光に書き直せば一目瞭然です。

  1. 未来の執着を求める。
  2. 過去のストレスを避ける。
  3. 現在の自信を求める。
  4. 未来の方向性を求める。
  5. 未来の快楽を求める。

1は過去を指しますから、過去の「避ける」表現に書き直さなければなりません。未来の「執着」、「希望」の反対は、過去に諦めたものを避けることの裏返しです。すなわ「諦め」、「妥協」です。

それに基づいて修正するとすっきりしました。

  1. 過去の妥協を避ける。
  2. 過去のストレスを避ける。
  3. 現在の自信を求める。
  4. 未来の方向性を求める。
  5. 未来の快楽を求める。

最後にもう一度、これらの言葉が「〜値」という表現ができるように単語を全て調整しましょう。

  1. 「妥協値」
  2. 「ストレス値」
  3. 「信用値」
  4. 「推力値」
  5. 「快楽値」

「自信」は、この場合「最小単位の自分」すなわち「ロジックの要素」が信じられるかどうかですから「信用値」にしました。また、「方向性」は最小の粒子では前か後ろにしか動けませんから、±で表せる「推力値」としました。

最後に、これらを生きる最小の動機のロジック集合体に統合して読んでみましょう。

  1. 「妥協」を避けるために「過去に執着した点」を「自覚する」
  2. 「ストレス」を避けるために「過去の経験からの線」を「自覚する」
  3. 「信用」を求めて「現在の行動の点」を「自覚する」
  4. 「推力」を求めて「未来の構想への線」を「自覚する」
  5. 「快楽」を求めて「未来の点である計画」を「自覚する」

これで、動機のロジックについて五つの粒子データの完成です。

粒子には、闇と光、表と裏、質量という値しか存在しませんから、これら五つのデータはそれらの組み合わせで全て計算できるに違いありません。そして、人間の原点のロジックである原子性のある動機が解明された今、これから先、同じ質量=同じデータをもつ粒子は、全て同一のものであることが証明されました。

それは何故かというと、ここまでは粒子の性質=重力=引力の性質を、最小の粒子レベルから大きくしながら見ていったのに対して、本章では人間の行動の原点となる動機から原子性を保ったままで小さくしながら見ていくことにより、粒子というものの性質を境目のない状態で上下から挟み込むようにして全て解明したからです。

これで、私たちが見てきた粒子自体の原子性が証明されたことになります。

粒子の妥協値の計測

妥協というのは、現在が自分の過去からの意思に沿っていれば発生しません。すなわち、現在から過去を見て意思に沿っていないことを妥協と言います。未来を見て期待することを希望と言いますが、妥協はその真逆に位置します。よって妥協値とは、過去を見て、その経験で反省して、意思に反するものの獲得をやめる方向にどれだけ譲歩するかの度合いです。

これまで見てきたように質量「6」の粒子は、過去から未来への線の中では現在に位置します。よって、現在地点での妥協値は「0」となります。

ちなみに、「0」は「なし」なので良いのですが、それ以外の数字が出てきた場合には、絶対値はいくつになるのでしょうか?そもそもその基準となる粒子の質量が原子性のある絶対値でしたから、その重みがそのまま各データの値としても良いということになります。これは、今後の他の値に関しても共通します。

次に質量「7」以上(〜質量「10」まで)の粒子を見ます。先述の通り質量「6」が現在地で、「7」以上は過去の反省の真逆に位置して未来の希望を表していますから(「未来の希望」=「未来の執着」)、その質量はそのまま「執着」を表します。未来の「希望」「執着」の反対が過去の「諦め」「妥協」でしたので、妥協値は執着を表す質量にマイナスをつけた反数です。質量が「7」であれば、妥協値は「ー7」となります。言わばマイナス妥協値です。

最後に、質量「5」以下の粒子は、過去を見てまさに質量が低ければ低いほど重要ではなかったと反省し、妥協の対象にしている訳ですから、妥協値は「10」から質量を引いた値となります。

ここでわかることは、過去のことで重要性が低いにも関わらず現在意識している要素というのは、過去には必ず重要性が高かったのにも関わらず、それが下がってしまったものであるということです。

以上をまとめると、こうなります。

  1. 質量「7」以上の粒子の妥協値=質量にマイナスを付けた反数
  2. 質量「6」の粒子の妥協値=0
  3. 質量「5」以下の粒子の妥協値=「10」から質量を引いた値

希望の概念は行動原理にもともと含まれますから、値を計算せずとも自然にロジックに導入されています。言い換えれば、粒子単位で見れば希望にはストレスは伴わないことになります。したがって、自分でうまく粒子を組み合わせて希望の内容を調整できれば、ストレスのない希望を定義することができます。

粒子のストレス値の計測

ストレスとは摩擦です。しかし最小の粒子は、動いている限りストレスはありません。裏返して言えば、粒子単体でストレスがかかるのは、摩擦でそれ自体が前に進めずその場に留まろうとしているときです。たくさんの要素が集まったロジックのストレスはまた別の話です。その場合のストレスは、複数の要素が逆方向に動こうとして生じる摩擦を指します。

全く動けなくて過去の反省にも使えず、未来の計画にも使えない粒子。何がそのストレスに値するのかと考えたところ、星の旅の例で言えば、まさに「ボヤッとして中途半端な星々」、すなわち闇と光の境目が中途半端な粒子がそれに当たります。粒子単位でもそれは同じです。

では、ボヤッとしてその場に留まる粒子とはなんでしょうか。要素の質量五段階をもう一度見てみましょう。

  1. 「全く重要ではない」
  2. 「あまり重要ではない」
  3. 「どちらでもない」
  4. 「重要」
  5. 「かなり重要」

1、2には斥力が働いているので、後ろに動いています。何故後ろに動くのかは後で説明します。後ろに動くということは、過去に意識が向いています。4、5には引力が働いているので前に動いています。こちらは未来に意識が向いています。ということは、その場に留まろうとしているのは3だけとなります。

しかし、忘れてはいけないのは、粒子には裏があるということです。もし表の質量が3であったとしても、裏の質量が5であれば前に進みます。ということは、その場に留まるには、表も裏も質量が3になる場合か、表と裏の動きが前後で相殺されてしまう場合のみに限られます。

これは、まとめればストレスがかかる質量は以下の組み合わせのみとなります。

  1. 表1と裏5
  2. 表2と裏4
  3. 表3と裏3
  4. 表4と裏2
  5. 表5と裏1

すなわち、ストレスがかかるのは表と裏を合わせた粒子の質量が6の場合に限るということです。

ここで何故、このうち1,2,4,5は動きが相殺されているのにストレスがかからないのか?という疑問が湧きます。ロジックでは複数粒子の摩擦の結果として生まれるものでしたが、今は単体の粒子の話ですから、この相殺は行動する前に起こっていて、行動時には相殺が済んでいるのです。要するに粒子単位では、外からの引力の影響も最小限であり、どちらに動くかを自分が動き始める前に決めることができます。

では、質量「6」以外のストレスはどうなるでしょうか?

推力、すなわち引力と斥力は、ストレスを減らそうとします。ですから、それはストレスの反数となります。要するに、質量「7」以上と「5」以下の粒子は、ストレスを軽減するマイナスストレス粒子だということです。

以上をまとめると、こうなります。

  1. 質量「7」以上の粒子のストレス値=質量にマイナスを付けた反数(ストレスを軽減する)
  2. 質量「6」の粒子のストレス値=6
  3. 質量「5」以下の粒子のストレス値=質量にマイナスを付けた反数(ストレスを軽減する)

面白いのは、何事もスタート地点で一番ストレスが掛かるということであり、実はその最大のストレスが、第一歩を踏み出す方向を決める、一番重要な粒子を指しているということです。ですから、スタート地点ではできるだけ多くのストレスを我慢して抱えて第一歩を踏み出せば、より正しい方向に進めるということになります。

粒子の快楽値の計測

快楽とは、自分の采配で前に進む喜びです。ストレスが少なく、通る道が心地良ければ得られるものです。サプライズプレゼントなどで得られる快楽は、直接的なものではありません。あくまでもそのプレゼントを見てから、受け取るという道を選んだ快楽のみです。本来は、自主的に選択して動くことにのみ快楽を感じられます。

では、質量が「6」の場合はどうでしょうか?前に行こうとしてもその重さで現在に足止めを食らいます。よって、ストレスが掛かり快楽が減りますので、質量「6」の粒子については、その快楽値は反数の「−6」となります。

次に、質量「7」以上の粒子についてはどうでしょうか?未来にその質量で引っ張られるため、それはあくまでも自分の采配で進んだことにはなりません。しかし留まるストレスもありませんから、快楽値は「0」になります。まるで、ずっと他人の指示の惰性で道を進んでいるような状態です。

最後に、質量「5」以下の粒子はどうなるでしょうか?それらは過去の経験に基づいて、避けるべきものから後ずさりしています。しかし、実は快楽はその後ずさりにのみ伴う結果なのです。よって、質量の値がそのまま快楽値となります。冒頭の文章とは全く矛盾して聞こえますが、説明すれば納得が行きます。

粒子は、粒子単位の世界で見れば、前に進んでいる限りは自分の未来への引力の惰性で進んでいます。ここまでは自分の意思でないことはわかります。次に、留まってしまうとストレスが溜まります。ということは、自分の采配で結果的に前に進む、という行為は、一旦避けるべきものから後ずさりをして、違う方向を向いて、次なる方向を決めたときに限られるということです。そうすれば結果的に、自分の采配で障害を避けて未来に向けて進んだことになります。言い換えれば、快楽とは、一歩下がって道を選んだときにのみ伴うご褒美なのです。

まとめますと、こうなります。

  1. 質量「7」位上の粒子の快楽値=0
  2. 質量「6」の粒子の快楽値=ー6
  3. 質量「5」以下の粒子の快楽値=質量

もし人生を豊かにしたい場合は、ロジックの観点から見れば方法は一つしかないことがわかりました。人に流されたり、惰性で動いたりするのではなく、たとえ人からアドバイスを受けたとしても、全ての分岐点において自分の采配で意思を決めたのだと確認してから進むことです。そうするだけで、自分の中に喜びのポイントが溜まっていきます。

粒子の信用値の計測

信用というのは、経験によって過去に対象物を「好き」か「嫌い」かに分類して、その先にステータスが反転するかをずっと見守ることを言います。人間は、最近集計した信用値と過去から積もった信用値で、「好き嫌い」と「信用するしない」を混在して判断しています。そして、人の好き嫌いのロジックには多数の要素が存在しますから、それらの要素の組み合わせで好き嫌いが混在し、関わる粒子の量と重みが変化するという訳です。

そして、「粒子のデータ」で紐解いたように、自分における信用とは「自信」のことを指していました。では、粒子単位にまで分解した自信とは何でしょうか?それは、自分の行動がストレスを減らしながら同時に快楽を増やせるかどうか、それだけです。快楽=収入を増やしながら、ストレス=支出を減らしたときに自己満足を得るのです。どちらか一方が欠けても、粒子の自己改善には至りませんし、自信を失います。

ここで、ストレス値と快楽値を比較してみましょう。

ストレス値

  1. 質量「7」位上の粒子のストレス値=質量にマイナスを付けた反数
  2. 質量「6」の粒子のストレス値=6
  3. 質量「5」以下の粒子のストレス値=質量にマイナスを付けた反数

快楽値

  1. 質量「7」位上の粒子の快楽値=0
  2. 質量「6」の粒子の快楽値=ー6
  3. 質量「5」以下の粒子の快楽値=質量

ストレスを減らしながら同時に快楽を増やす、すなわち、自信がつくのは質量「5」点以下の粒子のみとなります。それ以外は自信を失ってしまいます。

今回は結論から言いますが、信用値とはそれぞれこうなります。

  1. 質量「7」以上の粒子の信用値=-10
  2. 質量「6」の粒子の信用値=ー10
  3. 質量「5」以下の粒子の信用値=10

なぜ、自信の増減量が粒子自体の質量に左右されないのか、それは、現在において判断した信用は、過去に基づいて現在と未来を判断したものであり、闇と光、隙間の全てが対象となるためです。もし、自信が質量に比例していたとしたら、現在から見た未来と過去の信用は、バラバラになってしまいます。将来この粒子を信用できなくなるかもしれないだろう?そう思うかもしれませんが、その結果が出て信用できなくなったときには、今見ている「未来」が、結論を出したときの「現在」になっていて、信用の値が逆になっているだけのことです。

快楽の観点から見てみますと、快楽値「0」が信用判断から無視されています。それは、そもそも快楽が0ということは、人が信用を計る対象ではないということです。なぜなら、人の本能は快楽を重んじ、生きる糧としているからです。生きる糧にプラスにもマイナスにも影響がないものは、一見頭では信用を計ることができそうな粒子でも、実際の信用の判断には何ら貢献していないのです。

ロジック単位で見れば、ロジックの隙間にある現在の粒子は、その場で方向を指し示すだけであり、動いてはいないため信用にはなりません。過去の闇だけで判断しています。

実は、信用とは曖昧な概念に思えますが、これを理解すれば自分の中にあるあらゆる事柄に対しての信用を数値化できます。それだけではなく、人の信用を得るにも粒子の特徴を活用できます。物事に関連する、相手にありそうな、あるいは相手に合いそうな重要性が低めの細かいことを多く伝えるだけで、相手の信用が稼げるということになります。

また、信用とは満足の最小因子です。満足感を得るには、過去のできるだけ些細な信用されたことを思い出すだけで、充実した気分になれます。それは、自分の中でロジックがつながって、満足の場所を印した地図ができるからです。

粒子の推力値の計測

粒子がその場に留まろうとする力がストレスでした。ということは、止まっていない限りは前か後ろに掛かった力がそのまま推進力として変換されているはずです。

念のためもう一度粒子の重要性5段階を見ておきましょう。

  1. 「全く重要ではない」=細く軽く後退する
  2. 「あまり重要ではない」=やや軽く後退する
  3. 「どちらでもない」=その場に留まる
  4. 「重要」=やや重く前進する
  5. 「かなり重要」=太く重く前進する

太く強く重い粒子が前に進み、隙間が大きい粒子が後ろに進むということでしたが、それは単純に粒子の重要性と原子性、すなわち質量が原因だったことは明白です。

となれば、重要性が「どちらでもない」粒子がそこに留まって居座っているとすれば、単純に重要な粒子が前へ、重要ではない粒子が後ろへ後戻りしていることになります。よって、推力値については単純明快です。

質量「6」の粒子は停止していますから、推力値は「0」となります。

次に質量「7」以上の粒子ですが、それはそのまま表も裏も前進に貢献していますから、推力は質量に等しいということになります。

注意すべき点は、ここでの推力値とは、引力の影響がなくとも、粒子自体が前後に進む力を指しているということです。未来や過去の引力に前後に引っ張られる前の自分の推進力です。

最後に質量「5」以下の粒子については、そのままの質量が後ろ向きの力に変換されていますから、推力は質量にマイナスをつけた反数となります。

まとめますと、こうなります。

  1. 質量「7」以上の粒子の推力値=質量 (表も裏も前進に貢献)
  2. 質量「6」の粒子の推力値=0 (停止している)
  3. 質量「5」以下の粒子の推力値=質量にマイナスを付けた反数 (質量が後ろ向きの力に変換)

人生の目標において自分が止まったと思ったら、一番小さなことを順番に思い出して、横にずれて前が見えたら再度大きなことを思い出す。この繰り返しで速く前進できることになります。

人は、前に進もうとすればするほど速く進めますが、目の前が壁と気づかずにそれを続けると力が跳ね返ってストレスが溜まり続ける一方です。「三歩進んでニ歩下がる」は試してみると意外と的を射た作戦かも知れません。

粒子の値の計測

では、早速粒子の全値を計測してみましょう。わかりやすくするために絶妙且つ微妙な粒子を選びます。

「明後日を求める」にしましょう。なぜ、微妙な粒子になるのかを見ていきます。

まず、「表」と「裏」の質量を書き出します。質量がわかれば、他の値が自動的に定まります。

これで全てとなります。それぞれの数値を見て行きます。

質量

まず、質量は「4」になりました。程々に重要性の低い、後ろに進む粒子です。ここで忘れてはならないのは、前進するのも後退するのも、その後に結果として未来へと向かう目的(光)は変わっていないということです。

「明後日を求める」はかなり隙間のある粒子ですから、次の一手はどの方向に進むのかはかなり自由が効きます。そして、隙間が大きい=現在としての役割が多い粒子となり、今の意思決定に大きく関わります。

その点意味がわかりにくいですが、他にも重要なことがあることを指し示してくれています。

妥協値

次に、妥協値は「6」となりました。「6」ということは、比較的過去からの経緯で重要度が大きく下がってきた粒子です。

過去では重要であったのに、その役割を終えて、次の粒子へと引き継ごうとしている姿を表しています。

妥協の真逆は希望ですから、次の希望を見つけるためには程々に重要な役割を果たしています。

ストレス値

次に、ストレス値は「-4」です。この粒子単体で見ると、粒子はその場に留まることなく後退しています(ストレスを軽減)。よってストレスはその分だけ解放され、マイナスストレス値となっています。次にストレスが起こっても相殺できる、ストレスのマイナス貯金になります。

ストレスは、生きる上でネガティブな反応を起こしますが、ストレスがなければ人間は危機を察したり避けたりできなくなってしまいます。

ストレスの原因を知ることは、その量をコントロールして、必要最低限に抑えることにつながります。

信用値

次は、信用値が「10」となりました。危険から後退して道を変えることを知った自分に、自信がつきました。

信用がつくということは、過去から見て現在の自信が増えたということです。この種類の粒子なしには後ろを向くことができないため、過去の参照ができなくなります。

信用はあえて得ようとするものではなく、結果として得るものですから、信用値「10」となれば、今後の信用を確認するための材料となります。

推力値

推力値はマイナス値である「-4」となりました。あえてマイナス値と言ったのには意味があります。一旦その場から角度を変えるには、実は一歩下がってからでないとできないのです。しかもこれは、後ろ向きな粒子の中では比較的スピードが速いものになります。

後ろ向きに素早く一歩動けるので、違う方向へ転換する時間も短くなります。方向転換にかかる時間は短いほど良く、身軽な粒子です。

快楽値

最後に快楽値は、「4」となりました。ここで次に起こるアクションは、自覚をもってした動きとしては非常に大きいものになります。すなわち、頑張った度合いとしてはご褒美が大きな粒子となります。

自分へのご褒美が大きいと、次の動きへの意欲が高まります。すなわち、明日に向かって進むモチベーションが高い粒子だということです。

快楽は結果としてしか伴いませんが、隙間の幅が広い分、現在の糧となります。この粒子の場合は、その糧としての役割が高いことになります。

さて、粒子データの計測は以上です。

粒子のデータ解析

以上の話をまとめてみます。

「明後日」は、一見自分にとってそんなに重要ではないと感じますが、現在の糧となり、次の一歩への方向を大きく指し示してくれます。しかし、前に進むようで、実は一歩下がってから違う方向に自分を向けるための材料です。何故なら、私は自分が求める未来は、明後日と同じ方向にはないということを知っているからです。「明後日」は、過去には自分にとって重要な未来でしたが、現実に近づいた今では、そろそろ必要がなくなる頃です。「明後日」はそっと私のストレスを減らし、明日への意欲を高めてくれます。そして過去の経験からして、「明後日」は自分の自信につながるに違いありません。

どうでしょうか、まるで占いのようですね。こういう風にまとめると、自分の意思の表に出ていたことと、裏に隠れていたことが合流して、納得の行く文章になります。

さらに短くまとめてみましょう。

「明後日を求める」とは、今日はいったん喜びを無視してまず強く一歩下がり、そこでストレスを解放してから、自分の希望に向かって進むための自信を付けることです。

面白いことに、粒子の質量という一つの数値から、これだけ多くのドラマが生まれます。ですから、これら粒子が組み合わさった要素は、起伏に飛んだ、よりドラマチックなものになるに違いありません。

是非、ご自分で「明日」や「昨日」という粒子の計測と分析をしてみてください。「明後日」との違いに驚かれるはずです。

要素の値の計測

全ての粒子データの計算式が判明した後は、粒子の最小の集合体であるロジックの「要素」の計測はいとも簡単です。

構成する粒子の質量を合計するだけになります。学校の例の光のロジックに戻りましょう。

わかりやすくするために、質問文を書いておきます。

計測を楽にするために、粒子データ早見表を載せておきます。

光の要素から計算していきます。質量は表と裏を計測して合計します。

ついでに、闇の要素の合計も計算してみましょう。質量は表と裏を計測して合計。

わかりやすくするために、質問文を書いておきます。

では、実際に計測してみます。

実はここまできて、「学校を避ける」というのは質量が「4」であり、他の要素の「親」ではないということがわかりました。独立した粒子であることが確定です。よって、その下にぶら下がっていたと感じていた他の要素は、全て独立した粒子であることも確定しました。

集計した数字をまとめて見ましょう。

ここに、「何故学校に行きたがるのだろう?」という「通学」という問いを入れれば、出た数値全部がその答えとなります。

すると面白い結果が出ました。実際には、「求める光」よりも「避ける闇」のほうが質量が高い、すなわち重要性が高いにも関わらず、そのストレス値は低くなっています。また、避けているほうが結果として快楽値は高く、満足がいっています。闇も光もストレスを貯めず、妥協値が低い、すなわち希望につながっているにも関わらず、どちらも信用値が下がり、自信を失っています。

これはどういうことでしょうか?両方を合わせて考えてみると、「学校」については希望が高く前には進んでいるにも関わらず、自信がなく悲しい思いをしていることになります。しかし、実際にはストレスは感じておらず、楽しんでいる自分がいます。

元々「勉強が嫌い」でも「学校に行きたい」と悩んでいたのに、ストレスが減っているということには納得が行きにくいことでしょう。

しかし、ここはあくまでも「学校」を一つのロジックとして見立てた場合の話です。すなわち、実はこのロジック全体に、「光:学校を求める」と「闇:勉強を避ける」という問いのロジックを入れ込んだ結果出た答えだということです。

「闇:勉強を避ける」だけの問いのロジックを入れ込むと、結果はこうなります。

そうです、「勉強を避ける」ロジックの数値が全部ひっくり返って出ましたね。なんとも辛そうな結果となりました。何故こうなるのか、それを第二編で順を追って学んでいくことになります。

終わりに

ここまで来て、あなたは人間の「悩み」や「思い」と言ったあらゆる思考を、最小単位の粒子まで分解して、それを綿密に解析できるようになりました。これで、道を逸れずに私と一緒に星の旅を始める準備が整ったのです。

本編を読んで理解したあなたは、既にMAGMAロジックエキスパートに認定されました。

人間のロジックは、その経験によって思考の要素が作り出す壁の通り道が変わり、粒子の熱いマグマが流れて様々な結果が出る仕組みなのです。とても面白いと思いませんか?

第2編では、そのエキスパート資格のあなたを一気にマスターにまで昇格させるために、人間のロジックの具現化から動かし方、そして計算式への変換までを含めた、あらゆる問題の解消方法を一気に説明します。

私は一足お先に、星の旅の入り口でお待ちしております。

MAGMAメソッド第二編 ー人間のロジックの旅ー」に続く

MAGMA理論総論第一編

MAGMA理論総論第一編 ー人間の思考の旅ー その2
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