誰でも使えるMAGMAメソッド
さて、MAGMAメソッドを使ってみていかがでしたか?これを読んでいるということは、予想も付かなかった答えが、自分の頭の中から出たことにさぞ驚かれたことでしょう。
この先でMAGMAメソッドのさらに精細な使い方を覚えていけば、あらゆる問題は最小時間で解消できるようになり、ものごとについてさらに奥深く掘り下げて読み取れるようになります。
その第一歩として、MAGMAメソッドの元となったMAGMA理論について簡単に理解しておきましょう。
要素:
⑩問題の解決
⑨思考の整理
⑧思考のアウトプット
⑦思考の細分化
⑥MAGMAの意味
⑤未来と過去をつなぐ
④思考の筋を見つける
③閃きの強制
②法則の探究
①アイデアの産出
⓪自分発明の算出
人は直面した疑問や問題を解決するために、その度に何か新しい考えを見つけねばなりません。私たちはまさに、「小さな発明」を繰り返しながら生きています。そのためには「未来の目標」と「過去の経験」とを線で結んで、その筋に沿って前進するために、「今どのように何をするか」を決めねばなりません。
MAGMA理論は、私が過去経験してきた解決や閃きをひたすら細分化して紐解いて、その法則性を見つけようと苦労した末に行き着いた、「人のモノの考え方の再解釈」です。
MAGMAとは、「Methodological Amelioration by the Gravity of Mind Atomicity」の各頭文字から作った呼称で、日本語にすると「原子性のある思考の引力を用いた方法論上の改良」となりますが、ここでは難しい言葉の意味は無視してください。これがどういうことかを、できるだけ簡単に説明してみます。
頭の中にある考えごとの最小単位=要素にはきっちりとした重さがあって、私たちはその重さによって発生する引力でものごとを優先づけて考えています。まさに、記憶の中の「意思の石」といったようなものです。未来の石は大きく重く存在感を放ち、過去の石は小さく軽く風化しています。
・過去の石 ⚪︎現在の石 ◯未来の石
人は何かについて考えるとき、そのテーマに関する過去から未来までの幅を決めて、そこから思考要素の石を拾い上げて、一直線の時間軸でつなぎます。当然ですが、我々はそのプロセスをすべて無意識に行なっています。そのテーマの筋に沿いながら、もし意識的に過去・現在・未来それぞれの時間帯から、目立つ石をバランスよく拾いあげて並べることができれば、自分の考えをよりはっきり知ることができます。
すなわち、自分の考えを複数の点の集合体としてではなく、1本の線でとらえることによって、その向きや幅、ズレ、ぶれ、無駄な部分などを感覚的に把握できるようになります。そうすれば、自分の目標に向かって現在の考える方向性をあらためて軌道修正し、より効率よく問題を解消しながら生きることができるでしょう、というのがMAGMA理論です。
その様子がまるで、頭の中で必要な部分だけを柔らかくして、必要ない部分を固くして、溶岩の流れを最適な方向に調整しているように例えられることからも、この理論を「MAGMA(マグマ)」と命名しました。
頭の中身をアウトプットして整理するには、まずは思考を最小単位の要素にまで細分化せねばなりません。今回学ぶメソッドでは厳密に理解することを必要としませんが、MAGMA理論ではその最小単位について論理的に定義しています。
いったん思考を要素単位まで分解できれば、今考えているテーマの線に沿ってそれらの中から必要な要素だけを線で結べば、本来通るべき最適な道筋を見つけることができるというわけです。
人は、どのようにものごとを考えて解決してきたのでしょうか?その法則性を探せば、閃きの時間効率と精度を格段に上げられるはずです。そのようにして見つかったのがMAGMA理論です。私たちは日々あらゆるアイデアを生み出しながら生きています。知らないうちに「未来の目標」と「過去の経験」を線で結んで、その間のどこかにある解決策を閃き続けているのです。
思考を最小にまで細分化するための新しい方法を考え続けた結果、思考が点の集合体ではなくひとつの筋として見えるようになり、実際私自身にとってあらゆる問題解決への近道となりました。その理論をもっと簡単に、誰でも手順を追うだけで使えるようにしたものが、あなたがここで学ぼうとしているMAGMAメソッドです。
MAGMAメソッドとは
要素:
⑩時間軸の旅
⑨論理の具現化
⑧12項目のチャート
⑦16項目のマトリクス
⑥テーマは目的
⑤解決法の発見
④今の姿
③過去の経験
②今の動き
①未来の目標
⓪閃きの法則
MAGMAメソッドとは、現在の自分の考え方をあぶり出して、論理的にものごとを解消するための手法です。
MAGMAメソッドでは、未来・現在・過去・という時間軸を前後に行き来して、MAGMA理論で導き出された閃きの法則から、様々な問題の解決方法を導き出します。そのために最も重要なのが、問いとなる「テーマ=目的」の設定です。
問いとは言い替えると質問ですが、ひとりで考え事をする時でも、その「自分に問いかける質問力」の違いによって、問題を解消する効率が大きく変わってきます。本書では適切なテーマの導き出し方も指導しますので、この先の人生で、人との対話や自分の考えごとに大いに役立てて頂けることでしょう。
いったん適切なテーマが設定できれば、12項目(+4)項目のチャートに、そのテーマを形作る思考の要素を数珠つなぎに書き出していくだけで、筋を通したまま頭の中身を「ロジック=論理」として具現化できます。
最終的には、その全要素を4列×4行=16項目のマトリクスに指定の順序で並べ替えて、それをつなぎながら3段落もしくは4段落の文章に書き直すだけで、自分の現在の姿が浮き彫りになります。
MAGMAメソッドを使えば、書き出した思考要素の中から解決済みの姿に至る直前の2ステップを特定して、それをそのまま「テーマ=目的=問い」の「タイトル=解消方法=結論」として使えます。自分の思考の中にある、「過去の経験」と「未来の目標」とを線でつないで、その間にある答えを誰にでも短時間で簡単に導き出せる、極めて効率的な論理的思考法です。
自分にとっても他人にとっても分かりやすく思考をアウトプットすれば、未来の目標に向かって立っている、問題を解決した自分の姿を少し後ろから見ることができます。そうすれば、その思考が時間の筋として未来のどちらの方向に向いているのかが分かります。それがまさにあなたが必要としている答えであり、その答えを簡単に且つ強制的に引き出せるのがMAGMAメソッドです。
以下は、メソッドの原理を勉強したい人用に説明したものです。早速メソッドを使ってみたい場合は、飛ばしてテーマの章に進んでもかまいません。
時間の川と思考の石
要素:
⑩過去未来の時間軸
⑨思考の石を投げる
⑧橋の上を歩く
⑦石の道を作る
⑥思考の直線
⑤未来と過去
④記憶の石を投げる
③経験の活用
②成功体験の選別
①成功と失敗
⓪幸せな人生を目指す
人はどのようにしてものごとを考えているのでしょうか?例えるとすれば、それはまるで前方に石を投げて、橋を作りながら川の向こう岸へと渡るようなものです。この場合、手前の川岸が過去で、渡りたい向こう岸が未来と言えます。私たちは、その時間軸の橋を架けるために、幸せな人生を目指して常に未来と過去を直線で結びながら考えています。
過去|手前の川岸 向こう岸|未来
私たちが何かについて考えるとき、そのテーマのひとつひとつが渡るべき1本の川だと言えます。そういったテーマを無数に抱えながら、そしてそれらを解決しながら日々を生きています。そのテーマは、たとえば「達成したい目的」であったり、「解決したい問題」であったり、「答えを知りたい疑問」であったりします。人はそのテーマごとにある川を、頭の中でいくつも同時に並行して渡り続けています。
ここでMAGMA理論の都合上、変なルールを設定させてください。あなたはこの思考の石を投げるとき、川幅の半分の距離しか投げられません。それよりも長くも、短くも投げられないのです。要するに、橋を作り始める時は、川からその幅のちょうど半分だけ離れた手前のところからスタートせねばなりません。
あなたは、離れたところから川に向かっていろんな目標の石を投げ始めます。その石には、「〜になりたい」、「〜が欲しい」、「〜したい」、「〜をやめたい」、「〜を避けたい」と、未来の自分の姿が書かれています。それを何度も、川の一番手前のところに向けて投げて、どこから橋を作り始めるのがよいかと考えます。
川岸近くと言えども、場所によっては水深が深く、石が沈んでしまって橋げたにならないこともあるでしょう。川底が不安定で、足場にならないこともあるでしょう。そこで何度も石を投げてから、川底と投げた石の組み合わせが良く安定したところでやっとひとつ足場ができます。そうやって、自分の目標の石が、安全な橋の一部分になる方向を定めて石を投げて、そこから橋を架け始めます。
橋を架けるからには、投げた石を隙間なくつないでいかねばなりません。ひとつの石が橋げたとなってつながる度に、自分も一歩ずつ進んで、寸前に投げた石のすぐ前方に再び新たな石を投げます。
その際、新たな石は、直前の石のまっすぐ前に投げればよいとは限りません。右斜め前に置いた方が橋げたが安定するかもしれませんし、かといって、真左に置けば橋が向こう岸に向かって伸びることにはなりません。できるだけ向こう岸にのゴール地点に向けた方向で、できるだけ安定した場所に、石を置かなければなりません。
こうやって石を投げながら一歩ずつ進んで、あなたが手前の川岸にたどり着く頃には、ちょうど川幅の中間地点まで石の橋ができあがっています。そこからは、できた橋の上を歩きながら、さらに前方に石を投げて橋を作っていきます。
今あなたが、とある川の中間地点あたりまで歩いて来ていることを想像してください。そこが「現在地点」です。すると、過去の川岸から未来の川岸へと石の橋がちょうど完成していることになります。
ところが、後ろを見るとあることに気がつきます。最初に橋を作ろうとして投げた石が、川の水の流れによって侵食されて、小さくなっているのです。そこでわかるのですが、今踏み締めている現在地点の石も、先ほど投げたばかりの向こう岸手前にある未来の石に比べれば、比較的小さく侵食されています。
言い換えれば、現在地点の足元の石はちょうど中間くらいの大きさで、先に見える未来の岸ギリギリの石は一番大きく、後ろを振り返って見える過去の岸ギリギリの石は一番小さいのです。
大きな未来の石は小さな過去の石に比べて、より大きな引力を持っています。私たちは、その希望の引力を感じながら、自分で敷いた思考の石橋の上を前進しています。
では、この橋で一番作るのが大変な部分はどこだと思いますか?川では、岸に近づけば近くほど流れが弱まります。それに対して、川幅の中間あたりが一番流れが速いのです。したがって、現在立っている川幅の中間地点あたりが、置く石の種類や位置に一番苦心したと言うことになります。橋を作っていた手順を遡ってみると、手前の川岸から橋を渡り始めた時が一番慎重に、かつ何度もより多くの石を投げねばならない時だったということがわかります。
ここで少し考えてみましょう。この石に書かれている「〜を求める」、「〜を避ける」という目標はどこからきているのでしょうか?それは、過去に他のテーマで投げた石で、それを踏んで歩いてきた時に、失敗したり成功したりした過去の経験を、もう一度未来に向けて新たな目標として投げています。違う橋を架けてきた経験と実績を、新たな橋の建設に注ぎ込んでいるのです。
上手くいくと思って投げても、実際に踏むと崩れてしまったもろい石もたくさんあります。そこに書かれていたことは、本来は「〜したい」と求めていたのに、いったん間違いだと知るとその途端に「〜はやめたい」と避ける対象に変わります。
「辛い」、「悲しい」、「ひどい」、「落ち込んだ」、「失敗した」と感じてしまった「〜を求める」石は、次に投げるときには、失敗から学んだ知恵そして教訓として「〜を避ける」と書き換えてから投げることになります。
当然、うまく行った石は自分の成功の黄金パターンとして、おなじ「〜を求める」石として何度も繰り返し投げます。
すなわち、過去に投げてうまく行った石とうまく行かなかった石を選別する作業こそが経験による学びで、そのために人は成功と失敗を繰り返し、未来と過去の橋をより上手くつなげられるように成長していきます。
今ちょうど立っている川の中心である現在地点では、川を渡り始める際に一番慎重に投げた石の上に立っています。より多くの石を犠牲にしてできた橋げたです。言わば、橋のその部分こそが人生の集大成と言えます。すなわち、時間軸では現在地点が一番不安定であり、しっかりと踏みしめて歩いていかねばならない時です。
ここを踏み外したり、足場の石が崩れたりすれば、もう一度スタート地点に戻らねばなりません。次回はより安定した中間地点に新たな橋が続くように、最初からよりしっくりくる石を投げ直さなければならないからです。
こうやって、人は川の中心である現在地点で、自分が最も安定した姿で石の橋げたの上に立っているように物事を考えます。なぜなら、その先はより流れの遅い向こう岸に向かっていくだけであり、頭の中でそこまでは問題なく辿り着けることが想像できるからです。
言い換えれば、中間の現在地点に到達して橋を架け終わった時点で、その橋は安全であると確信してしまうということです。
ですので、冒頭では川を渡ろうとしていることが最終目的のように書きましたが、実は人の思考では、この川の中心地点すなわち現在地点をゴールとして考えています。向こう岸は現実的な目的ではなく、それはいわゆる「未来の夢の目標」です。頭の中の思考では、現在地点までたどり着いた時点で、未来と過去が線で繋がって、一つの思考すなわち安定したロジックとして出来上がってしまうのです。
言わば、これはまだ手が届くか分からない未来の成功を想定して、過去の経験から目的地である現在地点への到達を目的としたシミュレーションと言えるでしょう。では、ここで言う現在地点とはいつを指すのでしょうか?頭がこんがらがるかも知れませんが、川の中心地点は我々が生きている現実の時間軸における現在を指すのではなく、そのテーマにおける中心部分を指します。
未来のことを考えていれば、そのテーマが解決した未来の瞬間が思考の中心である現在地点に据えられます。過去のことを思い出せば、そのテーマが解決した過去の瞬間が現在地点に据えられます。自分が生きているのは「絶対的な時間軸」であり、それぞれの思考は「相対的な時間軸」だと言えます。まさに、頭の中のタイムマシンは時間を自由自在に行き来できるのです。人はそうやって、常に時間を旅しながらものごとを考えています。
この実世界と思考における時間帯のズレについては、今は感覚的には理解が難しいかも知れませんがそれで構いません。先に進んで実際にメソッドを試してみればその意味がよくわかります。
次に、ここで渡ろうとしている川の幅とは何を指すのでしょうか?考えるテーマが決まった時に、そのテーマにおける一番過去の時点が手前の川岸、すなわちテーマの中で無意識に頭に浮かぶ一番小さな記憶=一番古い石になります。そして向こう岸の届かない終点が、意識的にも強く浮かぶ、一番先に見える未来の理想の姿です。ようするに、川を中間地点まで渡って初めて、川の向こう側に目標として何があるかがはっきりと見えるということです。
すなわち、川の幅はそのテーマにおける、過去と未来の両端を意味します。人は何かを考える時、自然とその始まりと終わりを設定しているのです。
しかし、ひとつおかしいことがあります。橋を架け始めた時、自分は手前の川岸よりさらに手前に立っていました。テーマにおける一番古い石よりさらに手前の地点です。その場所はいったい何を指すのでしょうか?それは、そのテーマを考えた時に、その川幅の範囲よりもっと前、すなわちテーマの時間軸における過去の端よりさらに過去の時点になります。
そこは、このテーマについてどのような向きにどのような場所から橋を架けるのかを決める、あなたの信念やルーツとなる地点なのです。
これは、生きている間にずっと培ってきた知恵を、何かを考えるときの起点として利用して、その思考ができるだけうまくいく方向に橋をかけ始めようとする仕組みです。
こうやって人は、ひとつひとつの思考においてテーマがあり、その起点となる、さらに過去にあるルーツの起点から「意思の石」を投げ始めます。そしてテーマの過去の端から未来の端へと橋を架けながら、中間の現在地点をゴールとしてそこに向かって歩くのです。そして橋を架け終わって、一番作るのに苦労した橋の中間地点に到達してその安全性を確認したら、それが一つのロジックすなわち一つの思考として固まります。
したがって、思考とは未来への川を渡ることではなく、未来への安全な橋を架けることだったのです。
より効率よく石の橋を架けるには、過去の成功と失敗を経験という糧にして、より適切な石を選び、より上手く投げられるようにならなければなりません。そうしていくうちに、自分の未来と過去が歪みの少ない綺麗な時間の橋で結ばれます。それが、自分にとってストレスが少なく心地のよい独自の「安心ロジック」として固まり、そのロジックを成功の法則として繰り返し使えるのです。すなわちすべての思考は、それぞれが自分が完成させてきた立派なロジックなのです。
意思の石は思考の要素
要素:
⑩思考要素の引力
⑨思考要素の分子
⑧思考要素の結合
⑦3種類への分離
⑥姿の要素
⑤動きの要素
④方向性の要素
③記憶の濃度
②記憶の進化
①思考の複雑化
⓪安全に生きるという目標
ここまで、思考を最小にまで分解したものを「意思の石」に例えてきました。しかし、とても重要なことを省いたままで進めてきています。
私たちが未来に向かって石を投げる時、実は4つの石を1セットにして投げているのです。1セットといっても、4つを無造作に握って投げているのではありません。それは、ある意味原子に対する分子のようなもので、頭にひとつの石があり、その下に3つの石がぶら下がってる形をしています。
◯
/|\
・ o ⚪︎
この塊として前に投げることによって、バトミントンの羽根のように未来に向かって安定して飛んでいきます。なぜなら、実際にはこの4つの石は1セットとして自分の時間軸を線で表しているからです。その意味を説明しましょう。
要素と複合要素
ここで、石の呼び方を正式名称に改めておきます。MAGMA理論では、この思考の最小単位である石を「要素」と呼びます。橋を作るために未来に向かって投げていた石の塊は、その要素が1+3=4つ組み合わさっている分子のような状態であり、それを「複合要素」と呼びます。
この複合要素は、このテーマ外の経験から拾い上げた石4つを組み合わせて作ります。
その頭には①手元に持っている、目標となる一番新鮮で大きな石、その下に②現在地点の足元から拾った中くらいの石、③少し戻った過去から拾った小さな石、そして④もっと過去から拾ったとても小さな石、の4つからなります。
過去 → 現在 → 未来
・ o ⚪︎ ◯
極小 小 中 大
これら要素を、このテーマとは別の過去の記憶から拾い上げて、合成して一つの複合要素として投げます。過去の記憶とは、すなわち今までに他のテーマの思考で投げてきた石です。これまでにうまく中間の現在地点にまで到達した安全な橋から、今回考えるテーマにそった石を拾ってきます。過去の成功と失敗からあてはまるパターンを今のテーマに持ってきて、組み合わせて、新たな未来への意志として再利用するのです。
すなわち、要素は自分の記憶や経験の点を表しているのに対して、複合要素はそれらを流れの線で表しています。ですから複合要素はバトミントンの羽の様に、求める未来の方向へと真っ直ぐに向いたままで投げられます。
要素
↑
←◯→
↓
複合要素
・\
oー◯→
⚪︎/
3種類の要素
複合要素は、何の意味もなく4つの要素を組み合わせている訳ではありません。実は、思考の要素には3つの種類があり、それを組み合わせる事によって豊かな意味を持たせた上で、明確な目標として未来に投げています。
結論から言いますと、要素は:
- 方向性
- 動き
- 姿
の3つに分類されます。
要素には、かならずこの3種類の「傾向」があります。後に説明しますが、3つに分類されると言ってもくっきりと分離されて分類される概念ではなく、あくまでもそれぞれの要素は、これら3つのうちのどれかの意味合いを深く持つという、境目のない極めて曖昧な話です。
❌ | 方向性 | 動き | 姿 |
⭕️ ( 方向性( )動き( )姿 )
【3つの円が重なってる感じの図】
まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。
方向性の要素
「方向性」とは、何か行動する前に無意識に浮かんでいる「何をもって」という「方針」を指します。もっと簡単にいうと「どのようにしよう」かです。
例えば「満足いく写真を撮る」場合には、「方向性」は「被写体を美しくフレームに収めよう」となります。
↗︎
◯→
↘︎
動きの要素
「動き」とは、「方向性」で向きを決めた後に実行する「動作」そのものです。もっと簡単にいうと「何をする」かです。
例えば「満足いく写真を撮る」場合には、「動き」は「最適なタイミングでシャッターボタンを押す」となります。
↗︎
◯→◯→
↘︎
姿の要素
「姿」とは、「動き」の動作の後に現れた結果です。もっと簡単にいうと「どうなった」です。
例えば「満足いく写真を撮る」場合には、「姿」は「静止画として保存される」です。
↗︎
◯→◯→◯
↘︎
それを理解した上でもう一度見てみると、複合要素の4つの要素はこの様な構成になっています。
姿
④
/|\
方向性 動き 姿
① ② ③
すなわち、ある目標の思考要素を定義する場合に、
①方向性「何をもって方針として、どのようにしようとして」、
②動き 「何をしたら」、
③姿 「どうなった」という意味で、
④姿 「どうなる」ようにしたい。
こう考えて、4つの要素をひとまとめにして未来に投げていることになります。
先ほどの、満足いく写真を撮る例に当てはめてみますと、
①方向性「被写体を美しくフレームに収めようとして」、
②動き 「最適なタイミングでシャッターを押したら」、
③姿 「静止画が保存された」という意味で、
④姿 「満足いく写真を撮る」ようにしたい。
となります。
実際には、あなたが投げる複合要素にはもっと豊かな情報が込められていますが、それは後々見ていくことにします。
実はこれら3種類の要素で、重要なのは「姿」ではなく、「方向性」と「動き」です。なぜなら、「姿」というのは一番強く意識されるものであり、普段から自分でも何かよくわかっている要素であることが多いからです。
「満足いく写真を撮る」例では、すでに「一つの画像として保存」された上で「満足いく写真」となっていることは、自分でも百も承知の話です。
一つ手前の「動き」についても、「姿」ほどではないですが、しっかりと意識している部分が多くあります。しかし、中には無意識な行動も含まれているため、よほど集中して思い直さなければ、その全てを認識することは難しいでしょう。
例えば、「最適なタイミングでシャッターを押した」ことは当然はっきりと覚えていますが、どのような条件で、どのようなタイミングで押したかを的確に話すには、少し頭を動かして考えねばならないでしょう。
となれば、「姿」の更に2つ手前の「方向性」については、無意識のうちに自分の方針を決めていることがさらに多いところであり、少し考えただけではなかなか意識的にたどり着けないことがほとんどです。しかし、自分の行動の結果を決めているのはこの「方向性」であるため、実は「動き」や「姿」よりもよほど重要な要素なのです。
満足のいく写真を撮るには、自分が思う美しいという哲学と定義に乗っ取って、まず被写体をフレームに収めねばなりません。それは経験則によるものが大きく、他人に対してどのようにしたのか説明してくださいと言われれば、話す前にかなりの頭の整理が必要となります。しかし、この「方向性」が少しでも狂えば、同じ「動き」をしてシャッターを押そうとも、最終的に生まれる写真には満足が行かないことになります。よって具体的な説明を意識的にするのが一番難しいこの「方向性」が、目標とする写真に満足行くかどうかを大きく左右する鍵となります。
方向性→→同じ動き→→満足いく姿
↘︎
↘︎(方向性がズレると)
↘︎同じ動き
↘︎
満足いかない姿
すなわち複合要素では、「姿」である頭の①と右下の②は自分でも意識していることが多いものの、「動き」である③の多くと「方向性」である④のほとんどについては、深く考え込んでようやく意識に浮きあがらせるか、もしくは人に指摘されて納得するかしないかぎり、なかなかその場では自主的に思い起こせません。
姿
④
/ | |
方向性 動き 姿
① ② ③
意識していない 👈 👉 意識している
そして、思考要素において最も重要であるのにもかかわらず、自分でも見えていないこの「方向性」を具体的にあぶり出せるのがMAGMAメソッドであり、誰にでもできるその手順を後に学びます。
ところで、思考要素はなぜ3種類あるのでしょうか?それを紐解く前に、まず複合要素はなぜ1+3の4つの要素で1つの塊になるのかを見てみましょう。
そもそも、思考の要素同士は引力によって常に引き合っています。未来に投げる複合要素も、一番大きな頭の石の引力があっての結合なのです。
◯未来
↗︎↑↖︎
更に / | \
過去・← ┼ →⚪︎現在
↘︎ ↓ ↙︎
o 過去
結合させるのは、未来への目標をできるだけ少ないデータ量で個性豊かなものとして表現して投げるためです。思いの意味を過去から現在への時間軸から拾い上げた3つの要素で定義して、その頭に目標の「姿」をくっつけて未来に投げることによって、単に「〜になりたい」と考えるのではなく、無意識の要素を含めて「①〜のようにしようとして、②〜をして、③〜のようになった。その経験から④〜のようになりたい。」と豊かに線として考えているのです。
そもそも、人がこのような複雑な考えをするように進化する前は、この3種類の分類はさらにボヤッとした曖昧なもので、①から③の時間の経過を使って、点ではなく線で思考を定義することだけが目的でした。すなわち、①の起点から③の終点に向けて経験を線として表現して、その経験則を未来に投げていました。
乱暴にまとめてしまえば、もとは全て「動き」であったと言えます。とにかく、生きるためにひたすら「動く」ためです。その結果の「姿」が出た瞬間にもう動いていますから、すべては「動き」のつながりでした。
点:◯
線:①→→②→→③
動 (姿)(姿)
き 動 動
き き
ものごとの理由や結果よりも、その場その場の動きが全てを決めるからです。
ですから、元々はこの3種類の分類が重要だったのではなく、3つの要素を過去から拾ってきて、目的の要素にくっつけること自体に重要な意味がありました。では、なぜ2つでも4つでもなく、3つなのでしょうか?
これは、橋の例で説明していた理由とまったく同じです。
人は過去のことを思い出すときも、その思考の最初と最後の端を決めて、その中間地点を「思考の現在地点」にします。すると、それよりも前の過去の点と、先の未来の点を考えねばなりませんから、必然的に常にこの3つが最小のセットになります。
要するに、未来に投げる複合要素を作る際も、実際はこのように小さな橋を架けているのです。投げる複合要素の下にぶら下がる3つの要素は、過去にかけてうまくいった橋のミニチュア版です。そしてそれは過去の経験ですから、単にうまく行った石を3つ拾って並べるだけですので、自分にとっても非常に簡単な作業です。
では、先ほど飛ばした疑問に戻りましょう。なぜ要素には「方向性」、「動き」、「姿」の3種類があるのでしょうか?
既に説明したように、もともとは過去の経験を線で表して、その頭に目標をくっつけて豊かに変換しているのが複合要素でした。しかし人がより安全に生きようと思考が進化するうちに、過去のことを考えて「私は、こうしたからこうなった」と因果関係を考えるようになり、「動き」と「姿」に無意識に分離するようになりました。
進化前:②→→→②→→→②
動 (姿) (姿)
き 動 動
き き
進化後:②→③→②→③→②
動 姿 動 姿 動
き き き
そして更に思考が複雑となり、行動の原因であった「方向性」を無意識に行動やその結果から分離して考えるようになったのです。
進化前:②→③→→→②→③→→→②→③
動 姿 動 姿 動 姿
き き き
進化後:②→③→①→②→③→①→②→③
動 姿 方 動 姿 方 動 姿
き 向 き 向 き
性 性
すなわち、思考を豊かにするための分子のような結合した形を利用しているうちに、結果として思考要素が次第に3つの特徴に分離されてきました。そしてその中で、自分で把握しにくいにものであるにもかかわらず、結果への方針を指し示す「方向性」が自分の考えを一番左右します。したがってその「方向性」が思考において一番重要だと言えます。
思考の記録が記憶そのものですから、その記憶の仕方が進化するにつれて、それをできる限り濃い個性豊かなものとして頭に刻み込む必要が出てきました。それに連れて思考も徐々に複雑化して行き、より効率よく行動をできるようになって今の私たちがここに居るのです。
ですから、意識的に思考の要素を3種類に分離すれば、思考の複雑化という進化を遂げてきている私たちの頭の中から「方向性」だけを炙り出すことができます。その「方向性」の引力を最大活用することによって、より短い時間でものごとの解決に近づけます。それがMAGMAメソッドの醍醐味です。
思考の波と筋
⑩思考の筋
⑨接続
⑧ターン
⑦思考の波
⑥思考のリズム
⑤未来と過去
④揺れ
③一本
②ダブり
①幅を見せる
⓪内と外
人は、思考の「筋」を作りながら生きていることが分かりました。では、ここまで出てきた「筋」と「線」との違いをはっきりさせておきましょう。それを理解するためには、思考の要素がどのようにつながっているのかを知る必要があります。
思考の「線」
思考は、未来に複合要素を投げつけてつなげることの繰り返しでした。そこで何が起こっているのかを詳しく見てみれば、まずは「線」が何なのかを理解できます。
実は、未来の川岸に向けて投げた複合要素は、川の底に着地した時点でその衝撃で分解されていました。橋げたは点ではなく、未来から見て重い順番に並んだ線だったのです。
すなわち、分解された複合要素自体が小さな橋です。
投げる前
過去 未来
◯姿
/ | \
・方 o動⚪︎姿
投げた後
過去 未来
・ o⚪︎◯
方動姿姿
そしてそれらを橋げたとしてつなげる際には、複合要素の一番後ろの小さな「方向性」の要素を、最後に投げた複合要素の頭の大きな「姿」の要素に重なるように投げて、「のりしろ」にしていたのです。
①②③④
・ o ⚪︎◯
方動姿姿
↓
①②③④
・ o ⚪︎◯
方動姿姿
↓↓↓↓↓↓↓
①②③①②③④
・ o ⚪︎◉ o ⚪︎◯
方動姿方動姿姿
これをどんどんつなげていくと、面白いことがわかります。
①②③①②③①②③①②③①②③④
・ o⚪︎◉ o ⚪︎◉ o ⚪︎◉ o ⚪︎◉ o ⚪︎◯
方動姿方動姿方動姿方動姿方動姿姿
人は結局、行動の結果を姿として考えた瞬間に、その場で次の方向を決めています。ですから結果として橋は「方向性」→「動き」→「姿」の3ステップをひたすら繰り返して、リズムよくひとつの線としてつないで考えていることがわかります。
例えばここは「連続写真を撮影している」様子に例に例えるとすれば、一つの「ファイルが保存された」という「姿」の直後には、もう次は「どのように被写体をフレームに収める」かの「方向性」を考えているということです。
(フレーム)(シャッター)(保存)(撮影)
① ② ③ ④
・ o ⚪︎ ◯
方 動 姿 姿
↓
① ② ③ ④
(フレーム)(シャッター)(保存)(撮影)
・ o ⚪︎ ◯
方 動 姿 姿
↓↓↓↓↓↓↓
(フレーム)(シャッター)(保存)(フレーム)(シャッター)(保存)(撮影)
方 動 姿 方 動 姿 姿
・ o ⚪︎ ・ o ⚪︎ ◯
① ② ③ ① ② ③ ④
すると、「連続写真を撮る」という「姿」までは、①「どのようにフレームに収める」、②「シャッターを押す」、③「ファイルが保存された」の3つを繰り返すことになります。
「姿」というのは意識をしやすく強い要素ですが、一瞬の出来事ですので、そこから向きを変えるという「方向性」の基準点として取り込まれてしまいます。そして一旦「方向性」をつなげるための基礎となると、当たり前すぎてなかなか意識ができないものになってしまいます。
このように思考の要素が1本につながった状態が「線」です。
思考の「筋」
ここで川に橋を架ける例え話を思い出しましょう。川の中間地点にあたる現在地点は、慎重に橋げたをつながねばならない、壊れてしまうリスクが一番高いところでした。
すなわち、未来と過去の川岸に近くでは、比較的まっすぐ進行方向に橋げたをつなげられたのに対して、川の中間地点である現在地点近くでは、クネクネと川下と川上に行き来して蛇行しながら橋を架ける結果となっています。流れが強い場所でまっすぐに繋ぐと、水流で橋が不安定になるからです。
分かり易易くするために、あえて幅を誇張して極端な蛇行にしてみましょう。
現在地点近くでは、橋げたを流れの向きに近い角度でつなげるのは理にかなっています。なぜなら、流速が速いところでは、水の流れに対して平行になればなるほど水の抵抗を受けにくいため、安定して橋がかけられるからです。
ところで、左右の川岸は未来と過去を表すことはもうお分かりでしょう。では、この川の上流と下流は何を指すのでしょうか?
例えば、幾つもの市区町村を縦断して流れる川を想像してください。このテーマにおいては、いくら蛇行しようともその市内で橋を架けねばならないのです。それ以上蛇行してしまうと、思考の範囲がテーマから逸れてしまい、頭の中がごちゃごちゃしてきます。それがいわゆる雑念です。通常はその幅に収まるように無意識に橋を架けていきますが、人によってはその幅を超えて余計な思考要素が混ざることが頻繁に起こります。
このようにあらゆる思考は、本来はテーマの範囲に収まるように蛇行しながら、未来と過去とを1本の線でつなぐために、「方向性」→「動き」→「姿」のリズムを繰り返し刻み続けているのです。
これで思考の「線」の意味をさらに詳しく理解しました。遠く離れた目から見れば、橋はまっすぐかかっているように見えますが、近くで見るとその橋はより安定して架けるために蛇行しているのです。
思考の「線」の意味が分かったところで、次に「筋」とは何を指すのでしょうか?
一つの思考の橋を架けるには、無数の要素を線としてつなげればなりません。しかし、その全てを口に出しながら人に説明していれば、いくら時間があっても足りません。話すたびに、自分と同じ経験を相手にもそっくりそのまま体験させねばならなくなるからです。
実際にはそんな無駄なことはする必要がなく、いくら自分の作った橋が現在地点あたりでクネクネと蛇行しようとも、人に効率よく伝えるには未来と過去の川岸を結ぶルートを直線を示せば良いことになります。
したがって、無数に並べた要素のうち、都合よくその直線上にある要素をピックアップしてつなげれば、テーマからできるだけ逸れずに話の本質を伝えられることになります。
既に端から端まで架けて現在地点までを確認した橋はもう安全です。ですから、人に伝えたり自分で考え直す時には橋を全部歩いて行かずとも、両橋を結ぶ直線に近い、より安定した石をぴょんぴょん飛んでいけば、なにごともなく無事に向こう岸までたどり着けるはずです。
このように、テーマの本質に近い要素を、実際には存在しない効率の良い線で都合よく結んだものが「筋」です。言い換えれば、本質からそれた余計な橋げた、すなわち要素を取り除いたものが「筋」と言えます。
ちなみに、こうやって思考の筋を作るときも、人は自然に3種類の要素を使ったリズムを崩しません。
この際、都合よく主要な「方向性」、「動き」、「姿」を、内容の薄い要素を飛ばしながらつないで行って、それを「筋」としてしまいます。固まった思考はもともと一つの線で結ばれていますから、飛び飛びに3種類の要素を拾い上げても、話の筋が通ったままで思考の流れをを表現できるからです。
思考の揺らぎ
ここまででもうお分かりのように、人は結果として思い浮かべた「姿」の要素に、そこから次に向きを調整するための「方向性」の要素をつなげて生きています。これが、いわゆる「因果」の繰り返しです。「方向性」が「因」で「姿」が「果」であれば、その間にある「動き」は「経過」や「経路」とも言えますので、「経」としてよいでしょう。
(方向性)→(動き)→(姿)
因 経 果
真っ直ぐな「筋」そのままに橋を架けると、すべての水流を垂直に受けて、すぐに思考は崩壊してしまいます。しかし、テーマから逸れてしまうほどの蛇行では効率も悪く橋も長くなりすぎてしまいます。そのために、程よく川下から川上に渡って蛇行する橋が、橋の長さと安定度のバランスが一番良いことになります。
それが「思考の波」です。
人はこの、安定した振れ幅に心地よさを感じます。MAGMAメソッドでは、この程よい揺らぎの範囲内であなたの思考を整理する方法も学べます。
蛇行した様子を見ていると、あたかも無駄な思考要素を数多くつなぎ、同じような場所を何度も行き来しているようにも思えます。思考は1本の線でつなぐしかないため、思考の安定性を求めて蛇行していましたが、それを逆手にとって幅を持たせることによって豊かに未来と過去を結んでいるのです。
思考の波に幅を持たせるのは、この場合上流と下流の対極にある考えを試して揺れを作ることによって、その中心にある見えない筋を導き出すためです。そうすれば、筋から逸れることなく、個性豊かな安定した必要な石をいくつかジャンプして踏んでいくだけで、簡単に向こう岸まで渡れることになるからです。すなわち、それは人や自分にとって最も簡潔に、かつ最も豊かにその考えを表現する手段となります。
ということは、ここまでをまとめるとこうなります。人は未来と過去を行き来しながら思考の橋渡しをしようとします。現在地点にまで歩いて、安定した橋が未来の端まで完成したら、そこでその思考すなわちロジックが固まります。いったん思考が固まれば、その筋に近い要素をいくつかピックアップすれば、それだけでその思考を簡単に説明できるようになります。
大きい要素ほど大きな引力を持っていて、意識的に頭に浮かびやすくなりますから、人はそのピックアップした要素の中から、未来の大きなものから順に思い浮かべて考えることになります。それが思考のロジックです。
ということは、思考が固まるまでは過去のルーツから始まり、思考をテーマの過去の端から未来への端へと一つ一つ順に記憶から要素を辿ります。それに対して、いったん固まった思考については未来から必要な要素だけを取り上げるということで、それ以降は効率よくものごとを考えられるようになっています。
そしてそれの踏むべき要素を未来からの大きい順で伝えられた相手は、小さなものから順に過去から未来へとぴょんぴょん飛んで渡っていくだけで、向こう岸にたどり着けます。それをMAGMA理論では「計算式」と呼びます。
先ほどの「満足いく写真を撮る」例で見てみましょう。
重要な順で頭に浮かぶロジックは、この並びです。
↓ 未来の重要性の高い、大きな重い要素
④姿 「満足いく写真を撮る」ために、
③姿 「静止画が保存する」ために、
②動き 「最適なタイミングでシャッターを押す」ために、
①方向性「被写体を美しくフレームに収めようとする」。
↓ 過去の重要性の低い、小さな軽い要素
これを聞いた相手は、ロジックの要素を過去から辿れば、写真を撮る方法が分かります。
↓ 過去の重要性の低い、小さな軽い要素
①方向性「被写体を美しくフレームに収めようとする」ことをして、
②動き 「最適なタイミングでシャッターを押す」ことをして、
③姿 「静止画が保存する」ことをしたら、
④姿 「満足いく写真を撮る」ことができる。
↓ 未来の重要性の高い、大きな重い要素
以上で、人の思考の流れを理解できました。人に物事を伝える際によく混乱してしまうのは、頭に浮かぶのは重い順であるロジックであるのに対して、取るべき手順は軽い順である計算式だからです。それを混同してしまうため、説明が混乱してしまうのです。
MAGMAメソッドでは、この仕組みをハックして、橋の架け方も、要素の取り上げ方も、無意識に行うのに比べて圧倒的に効率の良い結果を出すことができます。
線とその向きで思考を表すため、未来からのロジックと過去からの計算式を混同することもなくなることでしょう。
あなたも簡単な手順を追うだけで、ものごとの解決や成功を目標とした橋を短時間でかけて、その中にある筋の上のとるべき「方向性」を短時間で引き出せます。その「閃き製造機」がMAGMAメソッドです。
続いて、メソッドの使い方に入ります。

