MAGMA理論総論第二編 ー人間のロジックの旅ー その5

MAGMAメソッド第二編 ー人間の思考の旅ー その4」からの続きです。


究極のロジック要素の書き出し術

第一編では、ロジック要素の綿密な聞き出し方について学びました。ここでは、その粒子の本質と本編で説明したロジックの仕組みとを全て理解した上で初めて活用できる、究極の要素書き出し術の二つを紹介します。

しかしこの方法では、無意識のうちに人間がもっている小さな揺らぎのある自然な要素を整頓して、揺らぎが小さいにも関わらず、その区切り目が強い要素となって出てくることがほとんどです。すなわちこの二つの手法を使うだけで、勝手に自分の中のロジックが新しいロジックとして整理されて出てきてしまいます。

自分の中にあるロジックが勝手に整理されてしまうことのメリットとデメリットは以下の通りです。

  • 利点
    • 様々な改善プロセスを飛ばして、ここで具現化したロジックが新しいロジックとして機能し、効率よい思考を促すことがある。
    • そもそものテーマが「悩み」に関するものである場合、この作業だけでそれが解消されることが希にある。
  • 欠点
    • 普段は数多く存在するはずの、質量「5」から「7」のボヤッとした粒子のほとんどが省かれてしまい、具現化したロジックから自分らしさが薄れてしまう可能性がある。
    • 揺らぎが互いに重なっているにも関わらず、要素の境目がくっきりしているため、並べるだけではそれぞれの時間帯が前後して、続けて読むだけでは混乱する可能性がある。
    • 自分のきめ細かいポリシーや趣向が無視されてしまうことが多い。

しかし、明確に区切られた要素のみを書き出したい場合や、時間が限られている場合は、以下の方法は普段の何百分の一の時間で自分のロジックを書き出すことができます。

よって私がお勧めするのは、これら二つの方法で書き出した要素については、後ほど厳密な手法で書き出したロジックと綿密に比較して、どちらが自分を最適な考え方に導くのかを考えるというニ段階の手法です。

そうすることによって、自分の個性である揺らぎがどの部分に多く含まれているかを知ることができ、自己評価と個性の認識が高まります。

それらを踏まえた上で、最短時間で要素を書き出す手法をお教えします。

強制的に最小限の要素を書き出す方法

まず、最小限の要素を強制的に書き出す方法から始めます。「食べたい和食について」を例として要素の構造を書き出します。

まずは、考えたテーマに沿って最初のサブ粒子の三つを書き出します。

<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>

  • ⑩食べたい和食
  • ⑨├懐石
  • ⑧├天ぷら
  • ⑦└寿司

次に、一番小さな⑦番をさらに三つに細分化します。

<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>

  • ⑩食べたい和食
  • ⑨├懐石
  • ⑧├天ぷら
  • ⑦└寿司
  • ⑥├かんぱち
  • ⑤├ウニ
  • ④└マグロ

続いて、一番小さな④番をさらに三つに細分化します。

<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>

  • ⑩食べたい和食
  • ⑨├懐石
  • ⑧├天ぷら
  • ⑦└寿司
  • ⑥├かんぱち
  • ⑤├ウニ
  • ④└マグロ
  • ③├赤身
  • ②├中トロ
  • ①└大トロ

これが、あなたが「食べたい和食」を考える際のベースとなる<ロジック>として使えるようになります。

三つの複合要素に分解して、<ロジック>に変換します。

<ロジック:「テーマ:食べたい和食について」>

  1. 食べたい和食
    1. 懐石
    2. 天ぷら
    3. 寿司
  2. 寿司
    1. かんぱち
    2. ウニ
    3. マグロ
  3. マグロ
    1. 赤身
    2. 中トロ
    3. 大トロ

ご覧の通り、普段は同じ<ロジック>内では重複することがない粒子が、複数回出てくることになります。すなわち、精密に要素を書き出した場合に出てくるような、「懐石」や「天ぷら」の詳細などがごっそり削ぎ落とされていることになります。

強制的に揺らぎを加える方法

ここに強制的に揺らぎを加えるには、「天ぷら」と「寿司」についてのサブ粒子を三つずつ書き出し、さらにそれ以外のメニューなどを三つ足した合計六粒子のニ要素を別ロジックに仕立ててから、元の<ロジック>に追加して[複合ロジック]にしてしまうという手法を使います。

[複合ロジック:「テーマ:食べたい和食について」

<ロジック:「和食の選択について」>

  1. 食べたい和食
    1. 懐石
    2. 天ぷら
    3. 寿司
  2. 寿司
    1. かんぱち
    2. ウニ
    3. マグロ
  3. マグロ
    1. 赤身
    2. 中トロ
    3. 大トロ

<ロジック:「その他の和食について」>

  1. 懐石
    1. 料理屋A
    2. 料理屋B
    3. 料理屋C
  2. 天ぷら
    1. 天ぷら屋D
    2. 天ぷら屋E
    3. 天ぷら屋F
  3. その他の和食
    1. 割烹
    2. すき焼き
    3. しゃぶしゃぶ

この場合は、「懐石」と「天ぷら」で思いつく次の子テーマの粒子として、各料理の店舗名が浮かびました。

こうすることによって、一手順目では削ぎ落とされていた中途半端な揺らぎの要素を強制的に加えることができました。

ただしこの手法でも、精密に書き出す手法とは揺らぎが現れるところの誤差が大きく出てしまうことは否めません。

最低限の揺らぎを含めて書き出す方法

次に紹介する手法では、一つ目の手法に比べて、あらかじめ最低限の揺らぎを含めた状態で要素を書き出すことができます。

まずは、テーマから始めて思いつくままに十一項目を書き出します。とにかく、気にせず頭に浮かんだ順番で要素を十一個書いてください。

<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>

  • 食べたい和食
  • 懐石
  • 料理屋A
  • 天ぷら
  • 天ぷら屋A
  • 寿司
  • かんぱち
  • ウニ
  • 中トロ
  • 割烹
  • すき焼き
  • しゃぶしゃぶ

次に、第一編で学んだ「要素の重要性を聞き出す質問」を使って、それぞれの質量を書き出し、その質量の高い順で並び替えます。

<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>

(質量の高い順)

  • 食べたい和食
  • 懐石
  • 天ぷら
  • 寿司
  • かんぱち
  • ウニ
  • 中トロ
  • 割烹
  • すき焼き
  • しゃぶしゃぶ
  • 料理屋A

これを、質量の重い要素をメイン粒子として、できる限り少ない複合要素に組み替えて、三要素のロジックもしくは二つのロジックの複合ロジックに整理して具現化します。

[複合ロジック:「テーマ:食べたい和食について」

<ロジック:「和食の選択について」>

  1. 食べたい和食
    1. 懐石
    2. 天ぷら
    3. 寿司
  2. 寿司
    1. かんぱち
    2. ウニ
    3. 中トロ
  3. その他の和食
    1. 割烹
    2. すき焼き
    3. しゃぶしゃぶ

<ロジック:「行きたい和食屋」>

  1. 料理屋A

そうすると、強制的に最小限の要素を書き出した場合に比べて、一つの手順である程度の揺らぎのある自然な十一項目が書き出せていることがわかります。

今回は、それぞれの粒子をあえて一単語で書き出した例を挙げましたが、本来であれば第一編で学んだ要素の要件を満たす、より豊かな表現で各要素を書き出せますので、今回の最小限の例よりはさらに多くの自然な揺らぎが含まれた状態で<ロジック>を具現化できることになります。

以上のMAGMAメソッドによるニ通りの要素書き出し術で、ロジックの具現化の時間を大幅に短縮できることがおわかりいただけたはずです。

MAGMA式による究極の文章作成術奥義

先ほどは、ロジックの強制的な具現化として二つの要素聞き出し術を使いましたが、それらをさらにあなたの日常で役立てることができる使い方をご紹介します。

それが、誰もが習得に時間の掛かる「文章の作成」です。

MAGMAメソッドの集大成として、ここまで学んできたあなたのために、読み手に内容が最も伝わる文章を最短時間で作成する秘術を伝授して、第ニ編を締め括りたいと思います。

これは、粒子質量の特性を全て理解して初めて納得がいく文章作成術であり、MAGMAメソッドの究極の奥義の一つです。要素をあえて粒子レベルの次元で見ることによって、その質量特性を使って最も自然な順に並び替えてしまうという画期的な手法です。

まず、先述の二つの手法を用いて、特定のテーマに基づいて10もしくは11の粒子を書き出し、質量の高い順に並べ替えておきます。この場合、定義的には各項目を「要素」とするのが正しいのですが、強制的にこれらが「粒子」であるものと考えて進めます。

従って、書き出した要素を高い順から無理矢理に⑩から①までの質量に振り直して、それぞれがまるで粒子であるかのように進めます。

揺らぎを含めて11の粒子を書き出した場合は、⑩から始めて⑤を二つ重複させた形で⑤Aと⑤Bとして、残りを④、③、②、①とします。

  • ⑩最も重要
  • ⑨↓
  • ⑧↓
  • ⑦↓
  • ⑥↓ ボヤッとなる
  • ⑤A 揺らぎの
  • ⑤B 三行になる
  • ④↓
  • ③↓
  • ②↓
  • ①最も重要ではない

後でわかりますが、6,5A、5Bはボヤッとした「現在」の揺らぎの三行になります。

十項目の場合は、単純に05をニ回書いて無理矢理十一項目に増やします。

それぞれの例では、粒子の一覧は以下のようになりました。

  • 十項目の場合
    • ⑩食べたい和食
    • ⑨懐石
    • ⑧天ぷら
    • ⑦寿司
    • ⑥かんぱち
    • ⑤Aウニ(重複)
    • ⑤Bウニ(重複)
    • ④マグロ
    • ③赤身
    • ②中トロ
    • ①大トロ
  • 十一項目の場合
    • ⑩食べたい和食
    • ⑨懐石
    • ⑧天ぷら
    • ⑦寿司
    • ⑥かんぱち
    • ⑤Aウニ
    • ⑤B中トロ
    • ④割烹
    • ③すき焼き
    • ②しゃぶしゃぶ
    • ①料理屋A

MAGMA式の文章粒子の並び順

それぞれの粒子を、以下の順で並べ替えます。

  • ⑩最も重要
  • ①最も重要じゃない(結)
  • ⑤Aタイトル
  • ⑥起(中心の揺らぎ)
  • ⑧承
  • ⑨転
  • ⑦結
  • ⑤Bサブタイトル(中心の揺らぎ)
  • ③起
  • ④承
  • ②転
  • ⑤Aタイトル

結果はこうなりました。

  • 十項目の場合
    • ⑩食べたい和食
    • ①大トロ
    • ⑤Aウニ
    • ⑥かんぱち
    • ⑧天ぷら
    • ⑨懐石
    • ⑦寿司
    • ⑤Bウニ
    • ③赤身
    • ④マグロ
    • ②中トロ
    • ⑤Aウニ
  • 十一項目の場合
    • ⑩食べたい和食
    • ①料理屋A
    • ⑤Aウニ
    • ⑥かんぱち
    • ⑧天ぷら
    • ⑨懐石
    • ⑦寿司
    • ⑤B中トロ
    • ③すき焼き
    • ④割烹
    • ②しゃぶしゃぶ
    • ⑤Aウニ

あとは、この粒子を心の赴くままに文章にするだけです。

  • 十項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • 「私が食べたい和食の食材は、大トロも良いのですがやはりウニです。と言いつつカンパチも捨てがたいのですが。それは天ぷらや懐石に気が振れる日もありますが、やはり寿司が一番好きなのです。それだけ私はウニが好きなのでしょう。しかし、気分転換に赤身のマグロ、特に中トロから始めることもあります。それでも結局はやはり最後にウニに落ち着くのです。」
  • 十一項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • サブタイトル「中トロよりも」
    • 「私が食べたい和食は何なのでしょうか。ときには料理屋Aに誘惑されることもあります。しかし結局はウニの魅力には勝てません。好きなかんぱちも、やはりその足元には及ばないのです。ときには天ぷらや懐石など、別の料理に気が振れることもあります。寿司屋に向かったとしても、先に中トロに目が行くこともあります。気分を変えようと、あえてすき焼きや割烹、しゃぶしゃぶに足を運ぶこともありますが、やはり最後に行き着くのはウニなのです。」

文章化には、当然あなたの感情や物語を盛り込むことになりますが、このように短く文章化しただけでも、「ウニ」に対する気持ちが強く伝わることがわかります。

特に十一項目から書き出した文章は、よりきめ細やかな要素が揺らぎをもって現れるので、物語に自然な起伏ができて世界が広がります。

さて、この並び替えた順番にはどのような秘密があるのでしょうか?

時間の振り子

その答えは振り子です。まず、振り子は未来の質量⑩から、過去の質量①へと速く大きく触れます。そして、現在直前の⑤を通過して、やや未来に向いて振り戻したあと、再び現在直前の⑤を通過して、やや過去に振り戻します。その後、現在直前の⑤で静止します。

未来            過去
⑩      |
 ⑨     |      ①
  ⑧    |     ②
   ⑦   |    ③
    ⑥  〇   ④
      ⑤A ⑤B

粒子の質量では、「5」ではなく「6」が現在でしたが、なぜ振り子の場合は現在直前の⑤で静止し、それが「テーマ」の「タイトル」となるのでしょうか?

それは、⑥は停止した現在を表し、推力もなく、その姿は既に相手に伝わっているからです。それに対して⑤は現在に進むべき方向を強く指し示す、自分の過去では最も推力値の高い粒子です。

自分が他人に最も伝えたいのは、極めて⑥に近い現在寸前の姿です。今の自分が、どうしてこうなったのかを表す最もメッセージ性の高い粒子です。

これら粒子を無理やり「10」の質量に置き換えましたが、質量「1」の粒子が存在している時点でタブーを破っています。本来であれば壊れて消えてしまう寸前の質量「1」という粒子を、文章上の見えない過去として活用して、よりきめ細かいストーリーを作るためです。

しかし、無理やり凝縮したこれら十一要素はその区切りがはっきりとしているにも関わらず、各要素自体の揺らぎも幅が広いのが前提で、粒子ごとの重なりが幅広く存在しています。

未来|⑩||⑨||⑧||⑦||⑥||⑤A||⑤B||④||③||②||①|過去

未来と過去の端から端まで揺らぎを網羅するために、この振り子は、現在が真下に来ているのではなく、過去よりも未来を少し高い位置にした状態で設置されているというわけです。もし⑥を中心とした振り子にしてしまうと、⑩から振り下ろした振り子が逆の①にまで届かなくなります。

           過去
未来         ①
⑩    |    ②
 ⑨   |   ③
  ⑧  |  ④
   ⑦ 〇 ⑤
     ⑥

振り子は真下にある⑤を通過する際に、それを未来と過去の両方の側面から何度も見つめることになります。その揺らぎが⑤Aと⑤Bとして現れるのです。

そして、振り子が動く順番から行くと、過去の②③④の並びが本来は④③②となるほうが正しいように思えます。

しかしこの振り子は、そのまま前後に止まらず動いているのではなく、各粒子の揺らぎ、すなわち時間が前後して含まれてしまっているバラバラの力に震わされながら、前後に小刻みに震えながら移動しています。

そして、過去の揺らぎは不確定な未来の揺らぎに比べて複雑であり、未来と比較してより振り子の前後運動を激しくします。

その結果、過去の中心である③を軸として、一つ未来の④を掠めてから②へと振り切って、⑤へと戻ります。

         大きな動き
未来     \  ↗   過去
⑩       \/
 ⑨       \↗後   ①
  ⑧ 小さな動き↙\  ②
   ⑦    先  〇③
    ⑥      ④
      ⑤A ⑤B

その後、結果として現在の揺らぎの中心である⑤Aで止まるという訳です。

未来            過去
⑩      |
 ⑨     |      ①
  ⑧    |     ②
   ⑦   |    ③
    ⑥  〇   ④
      ⑤A ⑤B

この動きで、最も自然な形で時間の前後する動きを読み手に伝えられるということです。

時間軸の塗り絵

別の観点からいくと、まず⑤Aと⑤B、⑥を合わせた三つを時間軸の中心、すなわち現在の揺らぎとして据えた塗り絵に例えることができます。

未来|⑩||⑨||⑧||⑦||⑥||⑤A||⑤B||④||③||②||①|過去

まず未来の端⑩と過去の端①を塗りつぶしてから、一番中心の⑤Aとその揺らぎ⑥を一つ塗りつぶします。

未来 █❿█|⑨||⑧||⑦|█⑥██❺A█|⑤B||④||③||②|█❶█ 過去

次に未来へと行って、その中心の⑧から塗ります。

未来 █❿█|⑨|█❽█|⑦|█❻██❺A█|⑤B||④||③||②|█❶█ 過去

この時、未来の揺らぎを吸収するため、⑧、⑨、⑦の順番で塗ります。

未来 █❿██❾██❽██❼██❻██❺A█|⑤B||④||③||②|█❶█ 過去

これで未来が塗り終わりました。過去に戻りながら、通り道で中心の揺らぎの⑤Bを塗ります。

未来 █❿██❾██❽██❼██❻██❺A██❺B█|④|③|②|█❶█ 過去

過去を中心の③から塗ります。

未来 █❿██❾██❽██❼██❻██❺A██❺B█|④|█❸█|②|█❶█ 過去

この時、過去の揺らぎを吸収するため、③、④、②の順番で塗ります。

未来 █❿██❾██❽██❼██❻██❺A██❺B██❹██❸██❷██❶█ 過去

これで全て塗り終わりましたが、最後に現在に落ち着きながら、その中心の⑤Aをもう一度塗れば完了です。

実際に薄い絵の具で試していただければわかるのですが、この順番は要素の揺らぎのくっきりとした端をできるだけ重ねないよう塗り始めます。そして未来と過去の軸を埋めながら、現在に戻るまでに全ての間を埋めて揺らぎの意味をあぶり出し、最後に話の本質である5Aを一番美しく浮き上がらせる順番なのです。

ではなぜ⑤が二つにわかれるのか、それは、本来であれば今生きている現在が一番揺らぎがあるものなのですが、その揺らぎが現在直前により多く含まれており、自然とその時間帯の粒子を多めに書き出してしまうからです。

そこから私が仮定して⑤を二つに分割してみたところ、振り子の大きな揺らぎ的にも、時間軸で見た塗り絵方式の話の埋め方的にも、全て前後で理にかなった動きになりました。もしそこに気づかなければ、過去の揺らぎが重なり過ぎて相手に伝わりにくくなり、文章作成術の完成を諦めていたことでしょう。

そして様々な検証を重ねた上で、この並び順のみが、唯一テーマの原子性を保ったままで相手に内容を伝える最適な文章を作ることができる手法であるとわかりました。その詳細に関しては、また別の機会にドキュメントとして公開することにします。

どこで読むのをやめても伝わる文章

このMAGMA式奥義で書いた文章は、読み手の時間が無くなったり、集中力が途切れたり、何らかの理由で読むことを中止したりしても、できる限り文章の本質を伝えるようにできています。

先ほどの二つの例でも、最初の三要素だけ、すなわち文章の四分の一さえ読んでもらえれば、文章の本質が相手に伝わるように出来ています。

  • 十項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • 「私が食べたい和食の食材は、大トロも良いのですがやはりウニです。」
  • 十一項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • サブタイトル「中トロよりも」
    • 「私が食べたい和食は何なのでしょうか。ときには料理屋Aに誘惑されることもあります。しかし結局はウニの魅力には勝てません。」

その後は、文章のどこで途切れても話が伝わります。試しに六項目目の要素である「懐石」で文章を止めてみます。

  • 十項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • 「私が食べたい和食の食材は、大トロも良いのですがやはりウニです。と言いつつカンパチも捨てがたいのですが。それは天ぷらや懐石に気が振れる日もあります。」
  • 十一項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • サブタイトル「中トロよりも」
    • 「私が食べたい和食は何なのでしょうか。ときには料理屋Aに誘惑されることもあります。しかし結局はウニの魅力には勝てません。好きなかんぱちも、やはりその足元には及ばないのです。ときには天ぷらや懐石など、別の料理に気が振れることもあります。」

これでもちゃんと意味が通ります。

もし、文末で強く本質を繰り返さず、静かに文章を収束させたい時には、一番最後の⑤Aを省けば良いでしょう。小説や映画などでも頻繁に用いられている手法です。

  • 十項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • 「私が食べたい和食の食材は、大トロも良いのですがやはりウニです。と言いつつカンパチも捨てがたいのですが。それは天ぷらや懐石に気が振れる日もありますが、やはり寿司が一番好きなのです。それだけ私はウニが好きなのでしょう。しかし、気分転換に赤身のマグロ、特に中トロから始めることもあります。」
  • 十一項目の場合
    • タイトル「ウニが好き」
    • サブタイトル「中トロよりも」
    • 「私が食べたい和食は何なのでしょうか。ときには料理屋Aに誘惑されることもあります。しかし結局はウニの魅力には勝てません。好きなかんぱちも、やはりその足元には及ばないのです。ときには天ぷらや懐石など、別の料理に気が振れることもあります。寿司屋に向かったとしても、先に中トロに目が行くこともあります。気分を変えようと、あえてすき焼きや割烹、しゃぶしゃぶに足を運ぶこともあります。」

すこしボヤっとしましたが、「ウニ」が好きなことを示唆する静かな終わり方になりました。

あらゆる文章に対応する作成術

実際に自分で内容を並び替えてみると、売れている書籍や小説のほとんどは、その味付けや揺らぎ、起伏を除けば、全てこの順番でメインの要素が並んで伝えられていることがわかります。短い文章であれば、間の③、④、②、と⑧、⑨、⑦が省略されているケースがほとんどです。

このMAGMAメソッドで見出した十一項目の最適な並びは、ビジネスの企画書やビジネスプランに限らず、ラブレターから小説、日常のメモ、日記まで、あらゆる文章に活用することができます。

これを活用すれば、それらのあらゆる文章作成が最小時間で済んでしまいます。すなわち、この手法であなたの人生の時間を大幅に延ばせることになります。

揺らぎを足して文章を増やす

一旦原子性のある文章の骨組みができれば、書き出した十項目もしくは十一項目を以下の二つの手法で広げるだけで、文章のレイアウト要素を自由に増やすこともできます。

  1. 各要素を中心の⑤Aとして、その要素の小テーマ範囲内で十一項目に広げる
  2. 各要素を中心の⑥として、その要素の小テーマ範囲内で⑩と②を書いて三項目に広げる

これらを繰り返せば、ごく自然な揺らぎをもったまま文章に肉付けができます。

この方法で、相手に話の論理を伝えるための合計三十から百項目の長文レイアウトを、原子性を損なうことなく最短時間で作ることができます。

この手順を想像しただけでも、今まで頭を抱えていたあなたの文章作成の時間を、どれほど削減できるかがおわかりいただけるでしょう。

これが、我々が学んだMAGMAメソッドのもつ力なのです。

ロジック粒子特性の文章化

最後に、私が粒子の質量データの特性と「過去」、「現在」、「未来」の時間軸から見出した、「粒子の道は人の道十カ条」という文を紹介したいと思います。

「1」から「10」の各質量の粒子データを綿密に解析して、それぞれ五文字の日本語でストーリー仕立てに<計算式>として表してみました。

  • (過去)
  • 一、人生の道は、
  • 二、振り向けど、
  • 三、未練頼れば、
  • 四、世に彷徨う。
  • 五、前に向けば、
  • 六、無駄な苦が、
  • 七、成り代わり、
  • 八、軈て末広く、
  • 九、苦労なしに、
  • 十、富となる😊
  • (未来)

原子性のある<計算式>ですから、区切りをそのままに前後を入れ替えて、<ロジック>にしても意味が通ります。

  • (未来)
  • 十、富😊得るは、
  • 九、苦労なしに、
  • 八、軈て末広り、
  • 七、成り代わる、 
  • 六、無駄な苦を、
  • 五、前に向けよ。
  • 四、世に彷徨い、
  • 三、未練頼れば、
  • 二、振り向かず、
  • 一、人生の道へ。
  • (過去)

それを、先ほど学んだ最適なMAGMA式の順番に並び替えてみます。

  • 十、富となる😊、
  • 一、人生の道は。
  • 五、前に向け。
  • 六、無駄な苦が、
  • 八、軈て末広く、
  • 九、苦労なしに、
  • 七、成り代わる。
  • 五、前に向け。
  • 三、未練頼れば、
  • 四、世に彷徨う。
  • 二、振り向けど。
  • 五、前に向け。

如何でしょうか?日本語は素晴らしいもので、五文字だけで粒子と人の人生が表現できてしまいます。それをMAGMAメソッドの最適順に並び替えるだけで、句読点を含む七二文字の奥深い小説になりました。

実際に、人に好きな数字を聞いてみれば、この粒子特性から相手の時間軸における好みが分かります。

原子性のあるメッセージには、その長さに関わらず、我々の想像を超えた力があるのです。

終わりに

さて、MAMGAメソッドを試されていかがでしたでしょうか?

今日から、あなたは頭の中をロジックとして全て整理できるだけではなく、その問題を全て解消し、文章としてのアウトプットまでを含めた全てのプロセスを、今までに経験したことのないほどの最小時間で終えることができるようになりました。

これからは、自分が作った<計算式>をMAGMA書式や短い文章で伝えるだけで、他の人の問題解消にも貢献できるのです。

MAGMAメソッドを習得した今、あなたの時間の流れと速さが変わりました。これで、あなたの人生の時間がぐんと延びたのです。MAGMAメソッドで増えた人生の時間を、どうぞ余暇としてお過ごしください。

では最後に、MAGMAロジックマスターとしてあなたを認定するためのテストを行います。

  • <因 :←「??????」←>
  • <ロジ:←○○○複合要素「食欲を求める」←>
  • <ーーー?????経緯?????ーーー>
  • <果 :←要素「中華を求める」←○○○複合要素「和食を求める」←>
  • <結論:←○○○複合要素「和食を求める」←>

この<ロジック>の答えが<結論>となる<因>、そしてその経緯を全て説明せよ。

この答えがわかれば、あなたのMAGMAロジックマスター認定が確定します。しかし、これをできるだけ早く解かねば、時間が経てば経つほど、ますますお腹が減る仕組みになっています。

ここまで、私が見つけた遠い星の旅に最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

第三編では、人間のロジックの多次元化から調整、感情の数値化、記憶までを説明します。

「MAGMAメソッド第三編」に続く

MAGMA理論総論第二編

MAGMA理論総論第二編 ー人間のロジックの旅ー その4

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