ロジックの圧縮と軽量化

人間のロジックはどのような複雑な物でも、全て一直線で表せる事が分かりました。それは、非常にシンプルで脳にとっても負担が少ないでしょうが、同時に全てが一直線であるという事は、同時に全てを毎回動かさねばならず、逆に無駄が多いように思えます。

しかも、全て自分が持っているロジックが一直線であれば、どこからどこまでが食事のロジックで、どこからどこまでが人付き合いのロジックなのか、その区切りの判断が出来なければ使えるはずがありません。

「MAGMAロジックの旅」第3編ではその仕組みを詳しく説明する予定ですが、普段のMAGMAメソッド活用に有益な、ロジックの圧縮方法に関して、ここで簡単に説明してしまおうと思います。

そもそも、人間の全てのロジック要素は単純に重要性の順で一列に並んでいます。その時、必要な要素だけを組み合わせて動かしています。では、どのようにその要素を特定しているのでしょう。

たとえば、<←遊び><人間関係><食事←>が自分の全てだとします。この時、人付き合いを考えれば、<人間関係>だけを動かすはずです。

答えは簡単で、思いついた一番大きな重要性の高い要素がスタート地点になります。

次に、間の要素を飛ばし飛ばしにどうやって利用するのかが問題になります。

例えばその飛ばし方を予想してみると、人間関係にこのようなロジックがある場合:

<←知人><同僚><友達><親友><配偶者><家族><ロジック「人間関係」←>

ここから、<ロジック「友人関係」>を動かしたい場合は、単純に:

<←知人><同僚>【<友達><親友>】<配偶者><家族><ロジック「友人関係」←>

を動かせば良いことになります。この場合は簡単で:

【ストップ】<←友達><親友>【スタート】<ロジック「友人関係」←>

と表せます。しかし、もし配偶者が同じ職場で働いている同僚であった場合どうなるでしょうか?

<←知人>【<同僚>】<友達><親友>【<恋人>】<家族><ロジック「同僚との関係」←>

<親友>と<友達>を飛ばしてしまっているので:

【ストップ】<←同僚>【ジャンプ】<配偶者>【スタート】<ロジック「同僚との関係」←>

となるはずです。しかしこれはどうも効率が悪く思えます。この例では要素がたった2つ3つですから、このような書式でも簡単に見えますが、長くなればなるほど【ジャンプ】が増えすぎることになります。

しかし、人間の脳ですから、こんな【ジャンプ】の位置を毎回記憶しているはずもなく、もっとシンプルな方法で必要な要素をピックアップしているはずです。そもそも、意識をした瞬間に関連する要素を思い浮かべられているはずですから、もっと簡単な方法があるはずです。

そこで、逆転の発想で、何故それらの要素がロジックごとに選べているかを考えてみたら、その方法は至ってシンプルでした。

それは、こういった<サブロジック>を動かす場合には、関連しない物を瞬時に見極めて、道の外に追いやれば良いのです。

……<←同僚>……<←恋人>……<ロジック「同僚との関係」←>

こうすれば、単純にスタートもストップも意識する事無く、関連要素意外をスルーしてロジックが動き終わります。まさに、最初に要素を書き出す作業と全く同じ事をしていると言う訳です。

これを機械的に行っていることを証明するには、どうやって必要な物だけを抜き取って<サブロジック>の関連要素を判断しているかを解明すれば済みます。

その秘密の鍵は、人間の記憶手順でした。こちらも第3編で詳しく説明する予定ですが、実は人間の頭の中の記憶データは、<ロジック>の<因>から発想する、それを頭とした1,3,9と枝分かれする10の要素を、一瞬でツリー構造化して記憶しているだけです。例えば、人間関係については:

  • 人間関係
    • 家族
      • 配偶者
    • 知人
      • 親友
      • 友人
      • 田中君
    • 同僚
      • 配偶者
      • 部長
      • 山田さん

と記憶しているとしましょう。ここには、各関係で重要な固有名詞も現れています。他の固有名詞は違うツリーで保存していることでしょう。また、配偶者は2度登場しています。複数の関係が存在しているからでしょう。

あとは、この要素を全て質量の順で並び変えて動かせば、そのままロジックになるという事です。

しかし、そのままでは上に出てこない要素も複数ぶら下がっています。それはどこへ消えてしまったのでしょう?

結論から言うと、単に自分で<ロジック>の要素を書き出した時に、漏れてしまっていただけです。すなわち、厳密な途中経過は別として、最も質量の低い要素が書き出されていれば、答えは変わらないからです。

答えが同じで、途中経過を端折っても、その分析に差し支えなければ、頭に思い浮かびにくい要素が省かれてしまっている事になります。すなわち、その「勘違い」を利用すれば、要素を記憶に置いたままで更にロジックを圧縮できることになります。

ここまで分かれば圧縮方法は簡単です。例えば、人間関係を考える際に毎回家族のことが頭に浮かぶのは大変だと感じたとします。その場合、家族を別ツリーの家族関係の記憶として分けて、<人間関係ロジック>から外せば良いのです。

  • 家族関係
    • 子供
      • たかし
      • ようこ
      • 学校
    • 配偶者
      • 結婚記念日
      • 子供
      • 旅行
    • 両親
      • 感謝
      • 結婚記念日
      • 自分の誕生日

そうすれば必然的に、こちらの記憶複合要素の方が質量が高いため、より意識的に重視することになります。そして、手順は省きますが元の人間関係に関する記憶複合要素からは家族関係に関わる要素を全て排除して、その場で違う要素で思いつくままに埋めてしまいます。

これだけでは、単に思考の流れを整理しただけに過ぎず、使うリソースはそう減ることはありません。すなわち、記憶の複合要素を分けても、考えるロジックの要素数は何も変わらない事になります。

しかし、先ほどの最後の手順を思い出してください。元の<人間関係ロジック>を埋めた要素は、後で出てくるような細かい、重要性の低い要素です。

ここで大きく変わっている数値があります。そうです、ロジック自体の質量合計です。

すなわち、ロジックは考える要素の数は減らすことは、その重要性を無くしてしまわない限り不可能ですが、記憶の複合要素を整理するだけで、非常に軽いロジックに圧縮できると言う事です。

ロジックで思考を邪魔する大きな要素を別の記憶に分けてしまい、元の場所を関連する小さな要素で埋めてしまうだけで、記憶も細やかになり、思考も軽くなります。

そうすれば、互いに影響し合う引力を最少のままに、ほぼ同じ思考と結果が導き出せる最軽量の<ロジック>にまで圧縮する事ができます。

是非一度お試し下さい。

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