MAGMA理論の第2編に掲載する、究極の要素書き出し術の二つを紹介します。これと「MAGMA式による究極の文章作成術奥義」を組み合わせると、最も短い時間であらゆる文章が作成できるようになります。
しかしこの方法では、無意識のうちに人間がもっている小さな揺らぎのある自然な要素を整頓して、揺らぎが小さいにも関わらず、その区切り目が強い要素となって出てくることがほとんどです。すなわちこの二つの手法を使うだけで、勝手に自分の中のロジックが新しいロジックとして整理されて出てきてしまいます。
自分の中にあるロジックが勝手に整理されてしまうことのメリットとデメリットは以下の通りです。
- 利点
- 様々な改善プロセスを飛ばして、ここで具現化したロジックが新しいロジックとして機能し、効率よい思考を促すことがある。
- そもそものテーマが「悩み」に関するものである場合、この作業だけでそれが解消されることが希にある。
- 欠点
- 普段は数多く存在するはずの、質量「5」から「7」のボヤッとした粒子のほとんどが省かれてしまい、具現化したロジックから自分らしさが薄れてしまう可能性がある。
- 揺らぎが互いに重なっているにも関わらず、要素の境目がくっきりしているため、並べるだけではそれぞれの時間帯が前後して、続けて読むだけでは混乱する可能性がある。
- 自分のきめ細かいポリシーや趣向が無視されてしまうことが多い。
しかし、明確に区切られた要素のみを書き出したい場合や、時間が限られている場合は、以下の方法は普段の何百分の一の時間で自分のロジックを書き出すことができます。
よって私がお勧めするのは、これら二つの方法で書き出した要素については、後ほど厳密な手法で書き出したロジックと綿密に比較して、どちらが自分を最適な考え方に導くのかを考えるというニ段階の手法です。
そうすることによって、自分の個性である揺らぎがどの部分に多く含まれているかを知ることができ、自己評価と個性の認識が高まります。
それらを踏まえた上で、最短時間で要素を書き出す手法をお教えします。
その1 強制的に最小限の要素を書き出す方法
まず、最小限の要素を強制的に書き出す方法から始めます。「食べたい和食について」を例として要素の構造を書き出します。
まずは、考えたテーマに沿って最初のサブ粒子の三つを書き出します。
<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>
- ⑩食べたい和食
- ⑨├懐石
- ⑧├天ぷら
- ⑦└寿司
次に、一番小さな⑦番をさらに三つに細分化します。
<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>
- ⑩食べたい和食
- ⑨├懐石
- ⑧├天ぷら
- ⑦└寿司
- ⑥├かんぱち
- ⑤├ウニ
- ④└鮪
続いて、一番小さな④番をさらに三つに細分化します。
<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>
- ⑩食べたい和食
- ⑨├懐石
- ⑧├天ぷら
- ⑦└寿司
- ⑥├かんぱち
- ⑤├ウニ
- ④└鮪
- ③├赤身
- ②├中トロ
- ①└大トロ

これが、あなたが「食べたい和食」を考える際のベースとなる<ロジック>として使えるようになります。
三つの複合要素に分解して、<ロジック>に変換します。
<ロジック:「テーマ:食べたい和食について」>
- 食べたい和食
- 懐石
- 天ぷら
- 寿司
- 寿司
- かんぱち
- ウニ
- 鮪
- 鮪
- 赤身
- 中トロ
- 大トロ
ご覧の通り、普段は同<ロジック>内では重複することがない粒子が、複数回出てくることになります。すなわち、精密に要素を書き出した場合に出てくるような詳細がごっそりそぎ落とされていることになります。
強制的に揺らぎを加える方法
ここに強制的に揺らぎを加えるには、「天ぷら」と「寿司」についてのサブ粒子を三つずつ書き出し、さらにそれ以外のメニューなどを三つ足した合計六粒子のニ要素を別ロジックに仕立ててから、元の<ロジック>に追加して[複合ロジック]にしてしまうという手法を使います。
[複合ロジック:「テーマ:食べたい和食について」
<ロジック:「和食の選択について」>
- 食べたい和食
- 懐石
- 天ぷら
- 寿司
- 寿司
- かんぱち
- ウニ
- 鮪
- 鮪
- 赤身
- 中トロ
- 大トロ
<ロジック:「その他の和食について」>
- 懐石
- 料理屋A
- 料理屋B
- 料理屋C
- 天ぷら
- 天ぷら屋D
- 天ぷら屋E
- 天ぷら屋F
- その他の和食
- 割烹
- すき焼き
- しゃぶしゃぶ
]
この場合は、「懐石」と「天ぷら」で思いつく次の子テーマの粒子として、各料理の店舗名が浮かびました。
こうすることによって、一手順目では削ぎ落とされていた中途半端な揺らぎの要素を強制的に加えることができました。
ただしこの手法でも、精密に書き出す手法とは揺らぎが現れるところの誤差が大きく出てしまうことは否めません。
その2 最低限の揺らぎを含んで書き出す方法
次に紹介する手法では、一つ目の手法に比べて、あらかじめ最低限の揺らぎを含めた状態で要素を書き出すことができます。
まずは、テーマから始めて思いつくままに十一項目を書き出します。とにかく、気にせず頭に浮かんだ順番で要素を十一個書いてください。
<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>
- 食べたい和食
- 懐石
- 料理屋A
- 天ぷら
- 寿司
- かんぱち
- ウニ
- 中トロ
- 割烹
- すき焼き
- しゃぶしゃぶ
次に、第一編で学んだ「要素の重要性を聞き出す質問」を使って、それぞれの質量を書き出し、その質量の高い順で並び替えます。
<要素書き出し:「テーマ:食べたい和食について」>
(質量の高い順)
- 食べたい和食
- 懐石
- 天ぷら
- 寿司
- かんぱち
- ウニ
- 中トロ
- 割烹
- すき焼き
- しゃぶしゃぶ
- 料理屋A
これを、質量の重い要素をメイン粒子として、できる限り少ない複合要素に組み替えて、三要素のロジックもしくは二つのロジックの複合ロジックに整理して具現化します。
[複合ロジック:「テーマ:食べたい和食について」
<ロジック:「和食の選択について」>
- 食べたい和食
- 懐石
- 天ぷら
- 寿司
- 寿司
- かんぱち
- ウニ
- 中トロ
- その他の和食
- 割烹
- すき焼き
- しゃぶしゃぶ
<ロジック:「行きたい和食屋」>
- 料理屋A
]
そうすると、強制的に最小限の要素を書き出した場合に比べて、一つの手順である程度の揺らぎのある自然な十一項目が書き出せていることがわかります。
今回は、それぞれの粒子をあえて一単語で書き出した例を挙げましたが、本来であれば第一編で学んだ要素の要件を満たす、より豊かな表現で各要素を書き出せますので、今回の最小限の例よりはさらに多くの自然な揺らぎが含まれた状態で<ロジック>を具現化できることになります。
以上のMAGMAメソッドによるニ通りの要素書き出し術で、ロジックの具現化の時間を大幅に短縮できることがおわかりいただけたはずです。
皆様も「MAGMA式による究極の文章作成術奥義」と併せて是非お試し下さい。